おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

9月のうたごよみ

10月に入ってしまいましたが、9月のうたごよみの様子です。

まだまだ暑い日も多かったのですが、季節はもう秋。

夏のうたや海のうたで遊んだ8月とうってかわって、

秋のうたであそびました。

 

手遊び、お手玉でリズムを感じながら。

わらべうた遊びも、すっかり覚えて歌えました。

お友だちと手をつないで輪をつくると

いつも楽しくて笑顔がでます。

 

秋の遊びには、森の動物たちが登場。

なかでも、たくさん登場した動物は…。

小さな手遊びでもうさぎのお話、

歌のなかでうさぎになって跳んだり、お月さまの中にもうさぎが。

9月は、まどみちおさんの「うさぎ」の詩に

私がメロディーを作曲しました。

音が高くなるたび、だんだんうさぎも高く跳びます!

 

最後に、お手玉あそびをしたわらべうたをうたいながら

楽器遊びをしました。

みんなでうたいながら、

ひとりづつ、グロッケンを手に持って鳴らします。

 

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年長さんは上手に歌とタイミングを合わせて、音を鳴らせます。

それがまだ難しい年少さんも、大丈夫。

うたあそびしながら楽器に触れることで

自然と、音やリズムにも慣れていくことでしょう。

 

それに、ペンタトニックの歌、グロッケンは

音が「合っていなくても」、不思議と聞き苦しい感じにはならないんですよ。

 

さて、もう10月です。

季節はすっかり秋、どんなうたあそびをしましょうか。

「得意」でなくても

お子さんにピアノを習わせる目的は、何だと思いますか?

まず第一に、親御さんは、お子さんに心豊かに、幸せに育ってほしい、

と願っておられることだと思います。

その意味で、習い事として音楽を選ばれる方も多いと思いますが、

音楽・楽器の中で、ピアノは特に、

一人で全て(メロディー、伴奏など)演奏できるという点からも

総合的に音楽を学べるし、身近でもあると思います。

 

「ピアノほど脳にいい習い事はない、習い事はピアノだけでいい」

とおっしゃる脳科学の先生もいらっしゃるようですし、

そういう効果もきっとあると思うのですが、

」の面からも、大きな意味があると思うのです。

 

そこで、今日はうちの娘の例を。

 

シュタイナー教育を学んでいると、

気質」という言葉が出てきます。

これは、人が人や環境の中にいて、どんな特徴の反応をするかをタイプに分けたもので

胆汁質・多血質・粘液質・憂鬱質の、4つの気質があります。

 

娘は、「まさに、粘液質!」というような子なのです。

ご参考までに、気質について:

篠秀夫さんのブログの今年8月半ば~9月半ばの記事に、気質について書かれています)

ブログ→新着記事一覧 | 森へ行こう(心とからだと子育てと) - 楽天ブログ

HPの中の「気質について」より→ http://www.geocities.jp/nenemu2001/kisitu/kisitu.htm

 

粘液質の特徴は、

「からだ」と仲がいいので、「からだ」を道具のように扱うのが苦手。

物事の全体を見て、感じて、考えることができる。

だからこそ、動きに対する反応が鈍い。 

リズム感が悪い。頭で考えてから動くので、動きが遅れる。

ぼーっとしているように見えるが、心の中ではいろいろ気を配って忙しくしている。

 

というものがあげられますが、中学3年の娘はまさにそうで、

学校でやるダンスや踊りに苦労し(周りよりちょっと遅れてしまう)、

歌も大好きなのに、すぐに覚えられず、

ピアノを弾くと、リズムをつかむのに苦労しています。

 

私が結婚後、実家にピアノを置いて教室をし、その後、

今の家に越して来て娘が小4のときにやっとピアノが家に来て、

娘にピアノを教えはじめたのも遅かった。

高学年で休み休み弾いていましたが、改めてやりたいと言い出し弾きだしたのも、

部活に学校に忙しい中学生になってから。

教えていても、新しいリズムが出てくるたび、苦労したのも思い出です。

 

しかし、今の娘を見ていると、音楽が必要なんだなと感じます。

吹奏楽部で演奏を楽しみ、合唱を聴くのも大好き。

同年齢でピアノを続けている子と比べて下手、と自分で言いながらも、

ピアノも、やっぱり好きなのです。

 

得意なことだけが、その子に必要なのではなくて、

やりたいことをやるのが大事なんだ、

と感じます。

 

何でもそうですが、ぱぱっと対応してすぐできる子と、時間のかかる子がいます。

音楽を聴いてすぐ覚えて、さっと自分で演奏できる子って素敵。

でも、

すぐにできず、練習に時間がかかる子も、だからこそ

その子にとって、深い体験になっているかもしれないのです。

 

そう思うからこそ私も、どの子のレッスンも面白いし

「何でできないの!?」と言ったり、できないから怒るとかいうことは

とんでもない!と思うのです。

体験そのものが大事。

すぐにできない子も、人より練習してやっとできるようになった分だけ、

喜びも大きいとも思います。

 

音楽が、ピアノがその人にとって

友だちになったらいいな

娘にとっても、そうなっているようです。

芸術活動を通して、子どもをみる

ピアノのレッスンをしていると、

子どもってひとりひとり、それぞれ違う!!

ということを、いつも感じます。

 

子どもは本当に素直なので、

たとえば同じ曲をレッスンで弾いても、

表情もことばも反応も、もちろん弾き方も

全部、その子それぞれの個性を見られて

本当に面白いです♪

 

連弾して弾くと、「きれい~!」と歓声をあげ、

これ大好き!早く弾きたい~!!と表情豊かに感情を表に出す○○ちゃん。

同じ年齢の○○ちゃんは、レッスンでまじめにじっくり、集中して取り組み、

うたあそびでグループになると笑顔で屈託なく動く、違う面を見せてくれます。

レッスンではまだ一本指で弾いているけれど、自由に弾いて良いよと言うと、

なんだかとっても芸術的な即興演奏(=めちゃくちゃ弾き)を聴かせてくれる○○くん。

それから、それから…。本当にいろいろです。

 

芸術活動の中には、お家や園や学校でのようすとまた別の、

その子の個性、気質、

その子の表情、感情や思いなどが

出るのだと思います。

 

うちの子たちも、ピアノ以外の芸術活動ですが

息子は造形(シュタイナー教育の美術)と、手芸の授業を

それぞれ月に一回ずつ、受けています。

(娘も小学生の間は同じように受けていました。)

 

同じように色を重ね同じテーマの絵を描いても

その子それぞれ、持っているものが出ます。

手芸の先生にも、ずっと見守っていただいています。

そうやって小学1年から6年まで授業を受けて、

先生に継続して見ていただいて、その子のことを理解して見守っていただいて

育っていっている、ということは、

母としてもとても心強いのです。

その中から何か、子育ての指針となることも多いのです。

 

私も教室の生徒さんを、レッスンでガイドしながら

何年も何年もかけて、育ちを見守っていきたいと思います。

 

個性は、敢えてそれを伸ばそうしてただ何でも好きなようにやらせるというのではなく

講師のガイドで、体験していくこと、その中から

自然とそのままが、にじみ出るものなのだと思います。

 

ピアノのレッスンは演奏技術の上達ということも、目的ではありますが、 

ひとりひとりを尊重し、認め、体験そのものを大事にしながら

育ちを見守っていきたい、と思います。

学び、表現する中から、育っていくこともたくさんある、と思うのです。

きれいなフォーム

小2になるときからピアノを始めた、○○ちゃん。

習い始めて5ヶ月です。

とてもきれいなフォームが、身についています。 

 

習い始めた最初から、手首の力を抜いて

指のタッチポイントにきちんと腕の重さを乗せて弾くこと

をていねいにレッスンしてきて、

○○ちゃん自身も、毎週自分でしっかり練習してくるからでしょう。

 

レッスンのあとに、○○ちゃんのお母さんに、

「○○ちゃんは、何も悪い癖がついていない、

しっかりした、きれいなフォームで弾けていますね。

あとは、ソルフェージュをよく練習すれば、

どんどん進んでいけると思います。」

とお話しました。

 

「ほんと、きれいですよね。

うらやましいくらいです。」

と、お母さん。

お子さんが弾かれるのを、

きれいなフォームだな、いいな、と眺めておられるようす…。

いいですね!

 

お家では、○○ちゃんはお母さんに見てもらわなくても

一人でしっかり練習をするそうですが

ときどき、お母さんも一緒に連弾をすることもあるそうです。

素敵ですね!

 

お母さんは、

○○ちゃんのレッスン、練習の様子をみながら

「改めて勉強になっています」とのこと。

お聞きして、とっても嬉しく思いました。

 

これから、おさらい会などでも、

親子連弾を取り入れていきたいと思います。

楽しみですね♪

8月のうたごよみ その2

8月、2回目の「うたごよみ」です。

今回は、今ちょうど季節の、

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「ほおずき」を、用意しました。

 

8月のうたあそびのなかで、

「ほおずきばあさん」のわらべうたあそびもしているので

始まる前にほおずきを、見て、さわってもらいました。

橙色の袋の中に、小さな実が入っていますね。

 

この日は、2回めのうたあそびなので

みんなよく歌を覚えていて、自然と一緒にうたいます。

詩、手遊び、お手玉

そしてみんな大好きな、手をつないでつくる大きなお鍋!

 

夏の歌、お昼寝の歌

中田喜直さんの歌をいろいろ歌いました。

お舟がぎっちらこ…と舟をこいで海へ。

うずまきの貝がらを手にとって、耳に当ててみて…

中田喜直さんの「なみとかいがら」、素敵な歌です。

 

くどうなおこさんの詩に、私の作曲した「くじら」のうたは

今回も、うたあそび用にペンタトニックの音階でつくりましたが

くじらの、力強い感じの詩に

浮かんできたメロディーです。

 

夏のうたをたくさん歌ってからだを動かし、

うたあそびを楽しみました。

体験で参加のお友だちも、楽しそうに一緒に遊んでいました。

みんなの笑顔がいっぱい見られましたよ。

 

さようならの歌とごあいさつのあと、

ほおずきを一人一人にお土産にしました。

みんな手に手にほおずきを持って、嬉しそう!

いつもよりにぎやかな、さようならの時間でした。

 

夏も、もう終わりです。

次回、9月は、秋のはじまり。

またすっかり違う雰囲気の歌で遊ぼうと思います♪

8月のうたごよみ

毎日、暑い日が続きますね。

うたごよみ」では

季節のうたを歌って遊び、その季節と自然を

子どもたちに、いっぱい感じてもらえるようにしています。

 

はじまりのうたや、ご挨拶のうたあそびのあと、

いくつかの手遊び。

小さい子にとって、指をさわったり、

手を動かす遊びはとっても大事。

「動きの目覚め」にもなります。

うたやことばのリズムに合わせるので、楽しいのです。

 

畑ではかぼちゃが採れる季節。

お手玉をかぼちゃに見立てて、手をうごかして遊びます。

 

立って手をつなぎ、輪をつくります。

輪が小さくなって、みんなのお顔が近づくと

自然と笑いがはじけます!

 

暑い夏は、お昼寝がきもちいい~。

お昼寝の歌でからだをゆらします。

 

お友だち同士で手をつないで、お舟をつくって

海へ漕ぎ出します。

あれっ?お舟がひっくり返ってますよ~!

 

今月も、新しく私が歌をつくりました。

くどうなおこさんの「くじら」の詩に

曲をつけました。

ざぶ~んとしぶきをあびて、くじらの気分になったかな?

 

8月は、お話(素話)はお休みで、

小さなきれいな音の出る楽器で、音遊びをしました。

 

うたごよみ」は

参加している子どもたちが、とにかく

「たのしい!!」と言ってくれるのです。

 

現代の幼稚園などでよくある光景ですが、

大きな音でCDをかけて、踊ったり

子どものテンションをあげるようなことは、ありません。

 

ピアノも使いません。

ただ、歌いながら何かの動き、動作をします。

それを、子どもたちが自然と模倣して、いっしょにうたったり

想像の世界に入ってあそびます。

 

とても素朴なものですが、

体験そのものが、子どもたちの喜びとなるのだと思います。

 

うたごよみで遊んだ歌を、

おうちでも歌って遊んでいます…

と、お母さんから嬉しいご報告も いただいています♪

小さい頃から「動き」について、丁寧にレッスンする大切さ

ピアノ教室もお盆休み中です。

さて、今日は、この記事↓ に

kaoripiano.hatenablog.com

小さい子のお稽古はじめが大切という話を書きます、と予告しましたが

遅くなりました!

 

私の教室では、

なぜ、幼児さんのピアノのレッスンの導入期に、

特に「動き」について、ていねいにじっくりレッスンしているか

について、書きますね。

 

 [ピアノ演奏での身体の使いかた] 

その1、その2の続きです。

 

「その2」の記事はこちら↓

kaoripiano.hatenablog.com

 

ピアノを弾くときに指が鍵盤にさわる部分、

そこをタッチポイントとします

(この呼び方は樹原涼子さんが使っておられますが、

わかりやすいので私もそう呼んでいます)。

 

タッチポイントとは指先のどこか、

ということを私流に言うと(大人向けです)。

指圧するときに、さわる指先の部分

たとえば、こめかみが痛いとかいうときに、きゅっと押さえますね、そこです。

子ども向けに簡単にいうと

「指先と指のはらのあいだ」です。

 

その、タッチポイントで、腕の重さを支える

のが、ピアノを弾くという動きの基本です。

 

ところが、小さい子はまだ、この「支える」がすぐにはできません。

できないまま、どんどん弾かせると、どうなるでしょう。

 

そのお話の前に、「腕の動きと筋肉」について説明します。 

 

前腕(肘から先の腕)の筋肉には、

伸筋」と「屈筋」があります。

 

伸筋は、腕の外側についていて、

手の甲側から肘につながっている筋肉。

手の平を胸にあてたとき、外側になり

ピアノの鍵盤に手を置いたときは、上になる

ほうに、ついています。

 

屈筋はその反対側にあり、

腕を曲げたときに縮む筋肉です。

 

ちょっと実際にやってみていただきたいのですが、

机の上で、ピアノを弾くように手の平を下に向けて構え、

どれかの指を、上に(手の甲側に)大きく振り上げてみてください。

 

腕の外側についていて、手の甲側から肘につながっている筋肉

つまり伸筋、がぴーんと、張るのがわかるでしょう。

 

この動きが、筋肉に余分な負担がかかる動きです。

 

小さい子が「支え」がまだできないうちに、たくさん練習して弾くと

どうしても、指を振り上げる弾きかたになってしまいます。

そのとき、伸筋を緊張させて弾くので、腕はかたくなっています。

そして、その動きが癖として身についてしまうのです。

 

小さいころから音楽に触れさせて、感性を磨いてもらいたい。

けれど、

小さいときこそ、急がずていねいに

じっくり、動きについて学んでほしいのです。

 

急いで、たくさん指を使う曲を弾いたりしなくても、

大丈夫!

楽譜の読み方も、急がなくて大丈夫。

年齢と、身体と頭が成長してくれば、

ちゃんと、できるようになります。

その頃になれば、小さい頃の

「じっくり、根っこ育て」の体験が、生きてくるはずです♪