ピアノのレッスンをしていると、
子どもってひとりひとり、それぞれ違う!!
ということを、いつも感じます。
子どもは本当に素直なので、
たとえば同じ曲をレッスンで弾いても、
表情もことばも反応も、もちろん弾き方も
全部、その子それぞれの個性を見られて
本当に面白いです♪
連弾して弾くと、「きれい~!」と歓声をあげ、
これ大好き!早く弾きたい~!!と表情豊かに感情を表に出す○○ちゃん。
同じ年齢の○○ちゃんは、レッスンでまじめにじっくり、集中して取り組み、
うたあそびでグループになると笑顔で屈託なく動く、違う面を見せてくれます。
レッスンではまだ一本指で弾いているけれど、自由に弾いて良いよと言うと、
なんだかとっても芸術的な即興演奏(=めちゃくちゃ弾き)を聴かせてくれる○○くん。
それから、それから…。本当にいろいろです。
芸術活動の中には、お家や園や学校でのようすとまた別の、
その子の個性、気質、
その子の表情、感情や思いなどが
出るのだと思います。
うちの子たちも、ピアノ以外の芸術活動ですが
息子は造形(シュタイナー教育の美術)と、手芸の授業を
それぞれ月に一回ずつ、受けています。
(娘も小学生の間は同じように受けていました。)
同じように色を重ね同じテーマの絵を描いても
その子それぞれ、持っているものが出ます。
手芸の先生にも、ずっと見守っていただいています。
そうやって小学1年から6年まで授業を受けて、
先生に継続して見ていただいて、その子のことを理解して見守っていただいて
育っていっている、ということは、
母としてもとても心強いのです。
その中から何か、子育ての指針となることも多いのです。
私も教室の生徒さんを、レッスンでガイドしながら
何年も何年もかけて、育ちを見守っていきたいと思います。
個性は、敢えてそれを伸ばそうしてただ何でも好きなようにやらせるというのではなく
講師のガイドで、体験していくこと、その中から
自然とそのままが、にじみ出るものなのだと思います。
ピアノのレッスンは演奏技術の上達ということも、目的ではありますが、
ひとりひとりを尊重し、認め、体験そのものを大事にしながら
育ちを見守っていきたい、と思います。
学び、表現する中から、育っていくこともたくさんある、と思うのです。