おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

あとは、連弾で。

このところ1ヶ月ほどのレッスンで、

いつも宿題の曲を弾くと、一回で合格!

が、続いている○○ちゃん。

とてもよく練習してきていることが、わかります。

 

毎回、次の宿題の曲を、新しく習うことを学んだり、

歌ったり、一回弾いてみる、というふうに

少し予習してから宿題に出しています。

今ちょうどよい分量の宿題なのですが、毎回上手に仕上げてくるので、

少しだけ、レッスンの時間が残ります。

そこで「あとは何をしよう?」と、もう一曲予習するか、連弾か…と聞くと

いつも「連弾!」と答える、○○ちゃん。

 

ほぼ、初見での連弾です。

ざっと全体をみて、一度歌ってみて、そしてすぐ弾く!

宿題の曲よりは少し易しい楽譜ですが、

パッと合わせる、という体験は、とてもいいものです。

 

生きた音楽体験ですね。そして、なにより楽しいのです。

ほんの数分の、レッスンの最後の時間をつくって

(小さい生徒さんは、毎回が連弾ですが)

いろいろ曲が弾けるようになった段階から

どんどん、初見での連弾、取り入れていきたいと思います。

使う筋肉

兵庫県川西市のピアノ教室です。

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今日は、ちょっとピアノの話を離れて…。

先週の日曜日は、

娘も中学校の吹奏楽部から出演した、

川西市吹奏楽連盟 定期演奏会

を聴きに行ってきました。

学生たちは、練習の結果がすぐに出るので

がんばったときは、演奏もよくなりますね!

いろいろな学校の演奏を聴くのも、楽しかったです。

そして週末は兵庫県のコンクール、と、娘は中学3年の受験生ですが

まだまだ部活がんばっています。

 

「ピアノ演奏での身体の使いかた」をテーマに

いくつかの記事を書き始めていますが、

実はこれは、ピアノ演奏に限らず、いろいろな身体の動きに応用できることなのです。

 

そこで、ちょっとしたエピソードを。

娘は部活でクラリネットを吹いているのですが

ある日の家でのこと。

 

連符がうまくできない~、と娘。

なにやら、「速い音符を吹くのに、指がついていかない」ということらしい。

聞いた私は、

あんなに毎日部活で練習しているのに…そんなん、家で、クラリネット持ってなくても練習できる!(娘は学校の楽器を借りています)

と言って、娘に指導を始めました。 

(と言っても、一緒に出かけながらあれこれ言ってただけです。)

 

クラリネットの指の動きは、ピアノよりずっと簡単なはず!

「指先に意識を伝えるのは、どういうことか」

 について語ってただけですが

次の日から、できなかったパッセージができるようになったそうです。

 

また別の日。

 娘が「クラリネットで腱鞘炎になりそう。腕が痛くて…」

なんだと~~!!と私。

「それは、持ち方が間違ってる!!痛みは、身体の使いかたの間違いのサイン!」

 

早速、食品用のラップの芯(笑)をクラリネットに見立てて構え、

「こうやって持ってない!?(やってみせる)

こうやって(と言いながら、構えかたを変える)持てば、腱鞘炎になんかならない!」

 

見ていた娘、

「あ…そういうふうに(前者)持ってたかも」

と、氣づいたらしく、翌日からすっかり治ったようです。

 

これは簡単なことなんです。

解説すると

前腕(肘から先の腕)の筋肉には

伸筋」と「屈筋

があります。

 

伸筋は、腕の外側についていて、

手の甲側から肘につながっている筋肉。

手の平を胸にあてたとき、外側になり

ピアノの鍵盤に手を置いたときは、上になる

ほうに、ついています。

 

屈筋はその反対側にあり、

腕を曲げたときに縮む筋肉です。

 

娘の話の例では、

伸筋を反応させて楽器を持ってしまうと、筋肉に余分な負担がかかります。

逆に、

その部分の力を抜いて持つと、自然に負担なく楽器が持てる、

ということなんです。

 

私が習っていた合氣道の流派では、

「親指でなく、小指で持つ」と習いましたが、

今思えば、それって、使う筋肉の問題で、

身体の動きの法則そのもの、なんですね。

(やってみていただければわかると思いますが

実際にクラリネットで小指のキイを上げ下げするとき、

指を楽器本体から離すかどうか、ということでなく

構え方の問題です)

 

こういう視点から動きを見ると

いろいろなことがラクになったりします♪

次は、ピアノの話を書きますね

ゆっくり、しっかりすすむ。

「あぁ、こんなふうに、ていねいに…。」

ピアノレッスンのあと、見ておられたお母さまが

感慨深げに、おっしゃいました。

 

その日のお稽古の内容と、指導の目的、

お子さんの今のようすなど、お伝えしたときです。

○○ちゃんは、

3~4回のレッスンで、ずいぶん腕がやわらかく使えるようになりました。

 

「子どもは癖が直るのも早いですね。ずいぶん変わりました。」

とおっしゃいます。

冒頭のお母さまの「こんなふうにていねいに」という言葉は、

楽譜のよみかたもこうやってていねいに、

一歩一歩確実にわかるようにすすめているのですね、

という意味で、言ってくださったのです。

 

「思えば、前に習っていたときは、

どんどんテキストは進んでいっていましたが、全然わかっていませんでした。」

とのことでした。

 

5歳で体験レッスンにいらした○○ちゃん、

3歳から他教室で習っておられたそうです。

弾き方にかなり癖がついていて、

腕や手首、身体に余分な力が入って硬くなっていました。

習っておられたテキストを開いて弾いてくれましたが、

楽譜は、全く意味がわからないようでした。

 

レッスンは、今までと全く違ったやりかたですすめてゆき、

身体のつかいかたのレッスンをたくさん入れて、

楽譜は、五線譜を読む以前、スケッチブックに色鉛筆で描いた、

絵のような譜を見るところからはじめる…

 

ということをお話ししました。

お子さんは今まで「普通のレッスン」を受けてこられたのに

ご理解いただけるかどうか…と思いましたが

お母さまが、とてもよく理解してくださいました。

そして、

○○ちゃん自身も、集中力もあり、かつ楽しんでお稽古して

着実に、一歩一歩すすんでいるのです。

 

腕や手、指の使いかたはどうか

目はどう動いているか、本質的に理解できているか

ひとつひとつ、子どものようすをよく見て、すすめます。

音楽面、身体の使いかた、楽譜を理解すること、

頭と身体のむすびつき、全部のバランスが大事なのです。

 

ピアノを習いはじめたらすぐに、知っている曲が弾ける、というほうが

一般的には、親御さんには受けがいいのかもしれません。

それに対して、私の教室での導入期のレッスンは

ゆっくりゆっくりしたペースで進むように見える、と思います。

今まで体験に来られた中に、他教室と比べて普通のやりかたでない、と思われた方もありました。

(私ももっと若い頃は、「普通の」導入期レッスンをしていたのですが。)

 

しかし、お母さまのご理解あって

また、ご縁あって入会くださったお子さんたちは

ほんとうに無理なく着実に力をつけて、それぞれのペースですすんでおられます。

 

さて、「身体の使いかた」カテゴリの記事を書いて、

今朝書いた「うたごよみ」の記事まで、しばらく、更新に間があいてしまいました。

この記事とも関連があり、

小さい子のお稽古始めの時期も大事だという話ですが

次に書きますね

7月の「うたごよみ」

「季節を感じ、自然を感じる うたあそび」

という言葉は、

私が「うたごよみ」をはじめるときに考えた、キャッチフレーズです。

 

シュタイナー教育では、幼児期には特に

「リズムが大事」だと言われるのですが

その「リズム」とは、大きな意味だと捉えています。

 

地球が太陽のまわりを周り、季節がめぐり、

毎日お日さまが昇ってしずみ、夜が来る、

そのなかに私たちが生かされている…

というようなリズム。

そして小さな子が感じることが大事、と言われるのは

おうちの中での生活のリズム、

自然の中で季節のリズムを感じること。

大きなことから小さなことまで、そういう「繰り返しのリズム」です。

 

うたごよみ」では、

そういう意味での「リズムのある」内容にしています。

 

はじまりのうた、詩とオイリュトミー、

座ってする静かな手遊びから、立って輪になって手をつなぎ、

収縮と拡散の動きや、うたの内容をあらわす動き

だんだん、大きな動きになっていきます。

最後には心を落ち着かせるよう、昔話などのお話(素話)を聴き、

さようならのうたで終わります。

 

さて、7月の「うたごよみ

7月前半は、まだ梅雨のなかですので、

6月にうたった雨のうた、かたつむりのうたなど

私のつくったうたも、子どもたちも覚えてくれていました。

そしてもう、夏!

夏のうた、そして舟をこいで、海へ。

貝のうたなど

うたあそびの中で、旅に出ています。

最後に旧暦のたなばた前ということで、素敵なたなばたのお話を。

 

6月からの新しいお友だち、姉妹でご参加のおふたり。

お家でも、「うたごよみ」でうたっているうたを覚えて

お姉ちゃんと妹さんで、あそんでいるそうです。

そのようすを想像するだけで、可愛いです♪

 

幼児期は、模倣の時期です。

そして、

うたあそびした体験から、身のまわりの自然や季節を感じたり

そういう助けになっていると思います。

うたや音楽は、自然に暮らしと一致したところからはじめたい。

 訓練や練習という体験以前に、

こういう、うたあそびの体験を、

ぜひ、幼児さんにはしてほしいと願っています。 

ピアノ演奏での身体の使いかた~その2・質のよい動きと悪い動き

前の記事で、

身体のどんな動きにも「質」がある、

ということを書いたのですが、

 

kaoripiano.hatenablog.com

 

続きです。

では具体的に、(ピアノ演奏に限らず、身体の動きとして)

「質のよい動き」とは、どんなものでしょうか。

 

「効率のよい動き」と言い換えられると思います。

身体のどこかに、無駄な力が入っていない。

身体の部位の必要な部分が、必要な分量の力で仕事する、

無理のない、スムーズな動きです。

身体もラクで、きもちのよい動きです。

 

そして、身体のどこかを動かすと、

身体のほかの部位がどうなっているか、

「氣づいている」「感じられる」状態です。

(それについては、また後の記事に書きますね。)

 

逆に、「質の悪い動き」は、身体のどこかに余分な力が入り、

そうやって動かすことが癖になっていく。

そして、身体全体がどうなっているか、自分では氣がつかない。

という状態です。

 

ピアノ演奏では、

動きの質がよいと、動きがスムーズで

音もよくなり、表現も豊かになります。

反対に質の悪い動きだと、

思い通りに動きづらく、身体に無理がかかり、

たくさん繰り返して練習を重ねると

痛みや傷み、故障になりやすいのです。

 

ところが。

技術的に難しい曲を『上手に』弾ける人の

動きの質がよいとは限らないのです。

(歴史的に有名なピアニストにも、

痛みや故障に悩んだ人たちもたくさんいます。)

 

音楽的な構想がよかったり、なんといっても練習量でカバーして

難しい曲が弾けるからです。

(一時的には。長期間には故障がおきることもある。)

 

ピアノ演奏は、指の訓練だと思われがちですが

本当は、身体全体の動きなのです。

私たちが子どものころよりも、今のピアノ教育は、

手首や腕の「脱力」が言われるようになりました。

でもまだまだ、現代でも

幼い年齢から音大レヴェルでも

身体全体の動きについてトータルで学べる機会は、少ないようです。

 

それではなぜ、私は教室で

小さい子にも身体の動きを大事に指導しているか

また書きたいと思います♪

ピアノ演奏での身体の使いかた~その1・動きには『質』がある

これまで、「ピアノと身体」というカテゴリで、いくつか記事を書いたのですが

「身体の使いかた」について、改めて書いていこうと思います。

 

これは、教室の生徒さんの保護者の方、

ほかにもブログを読んでくださる、ピアノを学ぶ方たちのために

なるべく文章でわかりやすく伝えること

を、目的とします。

 

実際に、レッスンに来られている特に大人の生徒さんには

「奏法と音楽の結びつき」を中心にレッスンしていますし

主に、それを学ぶことを目的として来られています。

 

楽譜の中でどんな表現が求められていて、どう弾きたいか、そして

曲の中のうまくいかない部分で、ご自分の動きがどうなっているのか、

をお伝えして、改善のポイントをお伝えする。

すると、その場ですぐに演奏が変化する。

そういうレッスンです。

 

一方、子どもの生徒さんには、導入から

動きや奏法の指導は、難しい理屈抜きで、わかりやすくしていますので

主に、保護者のかたに読んでいただければ、

よくご理解いただけると思います。

 

 さて、

この記事の「動きには『質』がある」というタイトルですが

動きの「質」って、どんなことでしょう。

 

超一流のスポーツ選手の動きは、無駄がなく美しいですね。

「質の高い動き」と言えます。

 

また、一般の人、特に何のパフォーマンスをしているわけではない、という人でも

日常の中でのからだの動き、たとえば

立ったり歩いたり、何かの動作をするときにも

動きの「質」があります。

 

からだに歪みやこわばりがあると、ぎくしゃくした動きになり

動くのがしんどくなったりします。

それは、一般に「老化」と思われていることも多いのですが、

年齢は若い人でも、特に病気でもないのにどこか動きづらく

痛み、たとえば腰痛や肩こりがある人もいます。

 

赤ちゃんだった子どもが、誰に教わらなくても立てるようになり

よちよち歩きはじめますが

その頃の子どもは皆、姿勢がよく、動きも美しい。

天才的な質の高い動きをしているのです。

なのに、就学する頃には姿勢の悪くなってしまう子もいる。

 

姿勢や動きの不具合は、

その人が、いつのまにか身に付けてしまった

からだの動き、からだの使いかたの「癖」によるものです。

 

ただの生活の中での動作でも、動きの質の差が出ますが

たくさん練習して身に付けるようなこと

人間の動きの中でも、特に高度な動きである、

「ピアノ演奏」というパフォーマンスは

さらに、動きの質の差の影響が、大きくなります。

そして、気をつけないと「癖もつきやすい」

と言えると思います。

 

続きます♪

姉妹一緒に

先々週の体験レッスンで入会された、

5歳さんと3歳さん。お姉ちゃんと妹さんです。

個人レッスンの体験の前に、

うたごよみ」も体験されました。

 

お姉ちゃんは前に他教室で習っておられ、集中力もあるので

プレピアノ30分レッスンでなく、40分レッスンをすることにしました。

 

3歳の妹さんは、急いでピアノを始めずに

個人レッスンは、もうすこし大きくなることを待っていただくようお話し、

(小さい子の成長は早いです。すこし待つと適齢期がきますから)

うたごよみ」で、ゆっくりうたごころを育みながら

お姉ちゃんのレッスンのなかで、10分ほどお姉ちゃんと一緒に、

「プレピアノ」の内容のレッスンをすることにしました。

 

お姉ちゃんは、今まで習っていなかった

からだの使いかた、とくに

手首をやわらかくつかうこと、腕の余分な力を抜くこと

指をしっかりさせて、

鍵盤の上のタッチポイントに手の重みを乗せて弾けるようになること

などを、じっくり丁寧に、お稽古していくことになります。

 

楽譜も改めて、絵をみるように読めるようになることをめざし

じっくりお稽古していきます。

 

お姉ちゃん、妹さん一緒にレッスンしてみると

常にお姉ちゃんを見て、まねっこしている妹さん

可愛らしくほほえましいです。

 

こういうご姉妹の場合

姉妹平等にとか 下の子も習いたがっているからと3歳さんに早く始めさせるよりも、

お姉ちゃんのほうを中心に、じっくりレッスンしながら

まだ3歳の妹さんは、ゆっくり始められる方が、結果的に上手くいくと思います。

「模倣の年頃」なのです。

 

今までと違う「弾きかた」を習って

一生懸命、吸収しようとしている○○ちゃん。

きっと、いい音で弾けるようになりますよ。