おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

【子育て~合氣道】人生で大切にしている「軸」は?

今日は、私の子どもの話、合氣道の先生の話。
珍しくピアノ以外の話題です^_^

 

うちには娘、息子がいます。
娘はこの春、大学を卒業し、就職をします。
息子は、春から高校3年。
二人とも、合氣道を長く続けてきました。

 

私の合氣道との出会い


私の今のピアノの弾き方(奏法)、
「身体をゆるめて、余分な力を抜いて弾く」弾き方の基礎は、25歳くらいのときに出会った「心身統一合氣道」がきっかけでした。

(当時は、「氣の研究会」という名前でした)

 

ただただ根性で練習するピアノに、悩んでいた頃
「身体の使い方」を変えることに取り組み、
それをピアノに応用し、楽にきれいな音で、思い通りに弾けるようになっていきました。

そんなきっかけとなった「心身統一合氣道」。私は25歳から4年間習っただけで、合氣道の技はあまり覚えられなかったのですが、
「心身を統一する」身体の使い方は、身についたのでした。

 

子どもたちの合氣道のお稽古

 

私が若いころ習っていた大阪の道場で、指導されていた先生のお一人が、子ども向けの教室をしてくださっています。

先生とは30年近くのお付き合いです。

娘は小学校2年から高校3年まで、先生の合氣教室に通いました。大学は遠方のため、教室は卒業し、大学の合氣道部に入ってお稽古していました。

息子は、小学校1年から習い始め、先日、高校2年の終わりで、道場を卒業する決断をしました。

 

先生は、ただ合氣道の技を教えるのではなく、子どもたちの人生がよくなるように、「合氣」を使う、ということを教えてくださっていました。

「氣」は見えないエネルギーですが、実は誰もが感じているものだと思います。
合氣道の技は、争う技ではありません。
お稽古を通して、
「相手の氣を尊び、相手の立場に立ち、相手とぶつからなくても導く」
ということを学び、人の喜びを共に喜び、人に好かれ喜ばれる人間になる。を目指し、
心と身体、両方を育ててくださっていました。

 

長くお世話になった先生に、ご挨拶に伺ったときに、素敵なお話を聴かせていただきました。

 

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(写真:息子のお稽古姿。なかなかかっこよかったです。本人に掲載OKもらいました)

 

「人生で大切にしている軸は?」

 

先生が、一人一人の子どもたちに
「目には見えないけれど、自分の人生で大切にしているもの(軸)は、何?」と尋ねたそうです。

素晴らしい問いかけですね。
先生ご自身は、「毎日、人に親切にする」と決めて過ごされているそうです。毎朝目覚めたら自分に誓い、日々出会う人に対して、実践されているそうです。

 

一人一人に聞いていったところ、うちの息子は
人に優しく」と答えたそうです☺️

 

家に帰って、息子本人に聞いたところ、息子は「人に優しく」という自分の考えを、こう話してくれました。

「人生は、自分が最も重要。
その自分が快適に生きるためには、良好な人間関係が必要。そのために、人に喜ばれる。人に優しくする。」


(ちなみにこれ、息子のセリフそのままです。こういう、日常会話としては硬め?な言い回しを好んでする、面白い子なんです😆)

(人に優しく、も自己犠牲ではないのがいいですね)


普段から、人への関わりが本当によくできてる子なんです。本当に実践しています。

息子は、
人の意見をいったんは認め、尊重し、そして自分の意見を言う。

いつも穏やかで、古拙微笑(こせつびしょう、アルカイックスマイル)をしている。

(本人によると、「そう在りたい」と決めて、そうしているそうです。古拙微笑という言葉も、息子から知りました☺️)

 

こうして人前で、自分の息子を褒めるなんて、と思われる方もおられるかもしれませんが、私は人に息子のことを話すとき、自慢も、謙遜もなく。

私は母親として育てさせてもらっていますが、先生やたくさんの方に関わっていただいています。
そして、我が息子と言っても、「私の」息子ではないと思ってるからです。


年齢が上だからとか、大人だからではなく。若い人、子どもたちから学べることがたくさんあります。

 

ピアノ教室でも、お子さんたちの成長に関わらせていただくこと、
本当に貴重な時をともにさせていただいていると、感謝しております。

 

【追記】先生から

 

合氣道の先生に記事をお読みいただいたご感想、嬉しいメッセージをいただきました。 

私の子育て観をとても的確に言葉にしてくださったので、許可をいただき、掲載させていただきます。


ブログを拝読し、感動しております。

この世に生を受け、命を授かった瞬間から、役割としての人生がはじまると思います。
男として、友達として、子供として、

〜として、、
と役割を生きていても、
命にとっては、命を命として扱うことが歓びなのだとも思います。

ブログを拝読して、
松尾さんは○○くんの命を見続ける子育てをされていたのだと思いました。
また、○○くんも役割としての自分だけではなく命の本質を見出しているのですね。