おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

小さい頃から「動き」について、丁寧にレッスンする大切さ

ピアノ教室もお盆休み中です。

さて、今日は、この記事↓ に

kaoripiano.hatenablog.com

小さい子のお稽古はじめが大切という話を書きます、と予告しましたが

遅くなりました!

 

私の教室では、

なぜ、幼児さんのピアノのレッスンの導入期に、

特に「動き」について、ていねいにじっくりレッスンしているか

について、書きますね。

 

 [ピアノ演奏での身体の使いかた] 

その1、その2の続きです。

 

「その2」の記事はこちら↓

kaoripiano.hatenablog.com

 

ピアノを弾くときに指が鍵盤にさわる部分、

そこをタッチポイントとします

(この呼び方は樹原涼子さんが使っておられますが、

わかりやすいので私もそう呼んでいます)。

 

タッチポイントとは指先のどこか、

ということを私流に言うと(大人向けです)。

指圧するときに、さわる指先の部分

たとえば、こめかみが痛いとかいうときに、きゅっと押さえますね、そこです。

子ども向けに簡単にいうと

「指先と指のはらのあいだ」です。

 

その、タッチポイントで、腕の重さを支える

のが、ピアノを弾くという動きの基本です。

 

ところが、小さい子はまだ、この「支える」がすぐにはできません。

できないまま、どんどん弾かせると、どうなるでしょう。

 

そのお話の前に、「腕の動きと筋肉」について説明します。 

 

前腕(肘から先の腕)の筋肉には、

伸筋」と「屈筋」があります。

 

伸筋は、腕の外側についていて、

手の甲側から肘につながっている筋肉。

手の平を胸にあてたとき、外側になり

ピアノの鍵盤に手を置いたときは、上になる

ほうに、ついています。

 

屈筋はその反対側にあり、

腕を曲げたときに縮む筋肉です。

 

ちょっと実際にやってみていただきたいのですが、

机の上で、ピアノを弾くように手の平を下に向けて構え、

どれかの指を、上に(手の甲側に)大きく振り上げてみてください。

 

腕の外側についていて、手の甲側から肘につながっている筋肉

つまり伸筋、がぴーんと、張るのがわかるでしょう。

 

この動きが、筋肉に余分な負担がかかる動きです。

 

小さい子が「支え」がまだできないうちに、たくさん練習して弾くと

どうしても、指を振り上げる弾きかたになってしまいます。

そのとき、伸筋を緊張させて弾くので、腕はかたくなっています。

そして、その動きが癖として身についてしまうのです。

 

小さいころから音楽に触れさせて、感性を磨いてもらいたい。

けれど、

小さいときこそ、急がずていねいに

じっくり、動きについて学んでほしいのです。

 

急いで、たくさん指を使う曲を弾いたりしなくても、

大丈夫!

楽譜の読み方も、急がなくて大丈夫。

年齢と、身体と頭が成長してくれば、

ちゃんと、できるようになります。

その頃になれば、小さい頃の

「じっくり、根っこ育て」の体験が、生きてくるはずです♪