おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

「得意」でなくても

お子さんにピアノを習わせる目的は、何だと思いますか?

まず第一に、親御さんは、お子さんに心豊かに、幸せに育ってほしい、

と願っておられることだと思います。

その意味で、習い事として音楽を選ばれる方も多いと思いますが、

音楽・楽器の中で、ピアノは特に、

一人で全て(メロディー、伴奏など)演奏できるという点からも

総合的に音楽を学べるし、身近でもあると思います。

 

「ピアノほど脳にいい習い事はない、習い事はピアノだけでいい」

とおっしゃる脳科学の先生もいらっしゃるようですし、

そういう効果もきっとあると思うのですが、

」の面からも、大きな意味があると思うのです。

 

そこで、今日はうちの娘の例を。

 

シュタイナー教育を学んでいると、

気質」という言葉が出てきます。

これは、人が人や環境の中にいて、どんな特徴の反応をするかをタイプに分けたもので

胆汁質・多血質・粘液質・憂鬱質の、4つの気質があります。

 

娘は、「まさに、粘液質!」というような子なのです。

ご参考までに、気質について:

篠秀夫さんのブログの今年8月半ば~9月半ばの記事に、気質について書かれています)

ブログ→新着記事一覧 | 森へ行こう(心とからだと子育てと) - 楽天ブログ

HPの中の「気質について」より→ http://www.geocities.jp/nenemu2001/kisitu/kisitu.htm

 

粘液質の特徴は、

「からだ」と仲がいいので、「からだ」を道具のように扱うのが苦手。

物事の全体を見て、感じて、考えることができる。

だからこそ、動きに対する反応が鈍い。 

リズム感が悪い。頭で考えてから動くので、動きが遅れる。

ぼーっとしているように見えるが、心の中ではいろいろ気を配って忙しくしている。

 

というものがあげられますが、中学3年の娘はまさにそうで、

学校でやるダンスや踊りに苦労し(周りよりちょっと遅れてしまう)、

歌も大好きなのに、すぐに覚えられず、

ピアノを弾くと、リズムをつかむのに苦労しています。

 

私が結婚後、実家にピアノを置いて教室をし、その後、

今の家に越して来て娘が小4のときにやっとピアノが家に来て、

娘にピアノを教えはじめたのも遅かった。

高学年で休み休み弾いていましたが、改めてやりたいと言い出し弾きだしたのも、

部活に学校に忙しい中学生になってから。

教えていても、新しいリズムが出てくるたび、苦労したのも思い出です。

 

しかし、今の娘を見ていると、音楽が必要なんだなと感じます。

吹奏楽部で演奏を楽しみ、合唱を聴くのも大好き。

同年齢でピアノを続けている子と比べて下手、と自分で言いながらも、

ピアノも、やっぱり好きなのです。

 

得意なことだけが、その子に必要なのではなくて、

やりたいことをやるのが大事なんだ、

と感じます。

 

何でもそうですが、ぱぱっと対応してすぐできる子と、時間のかかる子がいます。

音楽を聴いてすぐ覚えて、さっと自分で演奏できる子って素敵。

でも、

すぐにできず、練習に時間がかかる子も、だからこそ

その子にとって、深い体験になっているかもしれないのです。

 

そう思うからこそ私も、どの子のレッスンも面白いし

「何でできないの!?」と言ったり、できないから怒るとかいうことは

とんでもない!と思うのです。

体験そのものが大事。

すぐにできない子も、人より練習してやっとできるようになった分だけ、

喜びも大きいとも思います。

 

音楽が、ピアノがその人にとって

友だちになったらいいな

娘にとっても、そうなっているようです。