おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

【ピアノ奏法・身体の使い方】全身をゆるめて体幹も使って弾く(より楽に美しく弾く大人、子どもピアノ)

私は、ピアノを練習していると、
弾いても弾いても面白くて止まらない。
っていうふうになるときがあります。

それは、身体が気持ちいい、
お、こう動かしたらもっといい感じになるぞ!みたいな探究が、面白くて止まらなくなる感じ。

 

想像するに、

赤ちゃんが寝返りを打てるようになるときの練習や
ハイハイから、立てるようになる練習
身体のバランスの微調整しながら、何度も何度もやってみる…
そういう面白さに近いんじゃないだろうか。

 

本番前に、曲を仕上げて本番モードにもっていくときによくある。
(=私は、一年中毎日、たくさん練習しているわけではないので)
そして、本番が終わるとしばらく、その曲を弾かなかったりする。

 

が。
今回、私は、人前で弾く日が終わっても、
新発見が面白すぎて、同じ曲をまた弾いたり、
気付いたことを他の曲で試したり。

 

(写真は7月の発表会より)

 

「奏法」=弾きかた、

指や腕だけでなく、身体全体の使いかた、の話です。

 

私自身の感覚として、人前で弾く「本番モード」という状態があり、
このくらいの曲なら、約2週間、本気モード練習する。という自分なりのペースを持っていて。

 

今回、人前で弾く、といっても、お客様のいる会ではなく、弾き合い会という、参加者全員が弾く会だったこと、
曲も大曲ではなかったこと、

予定外の状況もあり、
あまり練習時間が取れないまま、なんと前日に、(もちろんすでに弾けている曲ではあったが)

本番モードまでもっていくという(・∀・)初体験をしました。

 

前日に(!)指使いを替えたり、腕の使いかたが変わったり
いろいろやりながらも
弾きながら、曲の楽しい気分の場面では、自然と顔が笑ったりする、
かなり気分が乗ってきた状態に(*´▽`*)

そして、本番も緊張せず
とても集中して、弾きながら楽しい状態(#^.^#)

 

曲そのものは、人生のレパートリーとしてまだまだ、深めていく過程なのだけど、
この経験が、とても貴重なものとなりました。

 

あとで、撮っていただいた動画を観て、またいろいろ発見。
体感としての大きな発見は
弾いた曲の、リズムと動きを、私が「身体の中心の微妙な動き」も使っている感覚がはっきり、わかった。ということ。


指や手や腕だけでなく、体幹、背中や肩甲骨、

肋骨(肋骨もよく使ってる)
自由に使って、
打鍵と、身体の中心軸が、細かく連動する感じ。

動きと音の振動が、体幹まで伝わってくる。

 

そもそも、「ラクに、美しく弾く」という意味での

奏法的には、

手や指や腕の「力を抜く」
というのは、大前提になる。

そのうえで、
体幹を固めているときと、

②緩めて使えているとき
両方、違いを試してみてわかったこと。

 

⚫︎指、手や腕の力を抜くと、

力が入っているときより、指の動きは小さくなり、
逆に、腕はよく動くことになる。(①)

 

⚫︎そしてさらに、
体幹を緩めて、背中や体幹からの動きで弾くと、
そこから、腕の動きは、少し(①の腕が動く状態よりも)小さくなる。(②)

 

結果的に、たぶん観る人が観ないと
見た目ではわかりにくい。

(もちろん、音色や、求めている表現、集中力

弾いているときの動きの優雅さ、とくに「雰囲気」に、違いは出ます)

そして、
体幹をゆるめて弾くと、振動が連動する。
だから、めちゃくちゃ気持ちいいのです(*´▽`*)

 

一度発見すると、ほかの曲でも試したくなり
いろいろ弾いては、面白がってます。

フェルデンクライス、というボディワークを11年半、

続けてきている、というのが大きいかもしれない。
だって、「体幹を使って弾こう」とがんばってたわけではないから。

 

かなりマニアックな話でしたが、音色や演奏の雰囲気が、身体の使い方とどう関係があるか、

着目してみると面白いです。