7月の発表会で、私も、講師演奏としてソロを演奏しました。
今日は、私の今回の演奏についての話と、
人前で弾くということについて、を書きます。
【本番で弾いたとき、そのあとの自分の感覚】
人前でソロを演奏するとき、そのあとの自分の、ありのままの感覚、
「後味」(あとあじ)
が、大事だと思っています。
これは、本番で弾く経験を積んでの、私の主観です。
(子どもたちは別です。
というのは、私から客観的に見て、よかった!と思う演奏でも、本人は小さなミスが気になってたりする、という場合があるから。)
音楽に真摯に向き合うからこそ、緊張するもので。
でも、それを「集中」という方向に持っていく。
演奏でミスがあったとしても、
音楽の流れを止めず、「言いたいことが伝えられたか」、
「音楽」を優先して弾けたか。そこが、自分の感覚として残ります。
そして、やっぱり聴く人に伝わるのも、そこだと思っています。
今回、私はまぁまぁ目立つミスはしましたが
後味は、全然悪くなく。
有名曲なので、聴いている人に(先生、間違えたな…)とわかったと思いますが(^^;
みなさんに、よかった!と言っていただけました(^-^)
【写真、7月の発表会より】
もちろん、準備があった上で、です。
私の、練習時に意識しているチェックポイントはこんな感じです。
【私の思う、準備のポイント】
⚫︎奏法の面(弾きかた、からだ)で、
楽器と自分、曲と自分が、しっかり馴染んでいるか
⚫︎音楽的な表現
(曲の構成、解釈があって、)自分のものになっているか
⚫︎本番で伝わる演奏、集中力
こういう準備です。
【今回演奏した曲】
しばらくショパンとか弾いていたのですが、今年、ベートーヴェンにしたきっかけは。
本番前に2回ほど、レッスンみていただき、アドバイスくださる先生
(私の先輩で、留学経験、演奏経験を積まれているピアニストさん)に
「古典派。ベートーヴェンが合っているよ!」と言っていただいて。
確かに!という感覚がありました。
その先生は、私の持ち味もとても、わかってくださっていて
私は曲は自分で仕上げて、レッスンに持っていくのですが
客観的に聴いての感想、アドバイスや
留学経験の多い方なので、リアルな体験や、作曲家のエピソードを聴かせてくださいます。
それが、本番前のとっても有意義な時間なんです。
【緊張について】
人前で弾くのは緊張する、それは悪いことではなく
音楽に真摯に向き合っているから。
けれど、緊張したからメチャクチャになって全然弾けない…、
という場合は、「身体」に関係があります。
もちろん「心」にも関係があります。
私はさんざん、それをやってきたので(^-^)
また、それについても記事を書く機会を持ちたいと思います。
【人に聴いてもらう場と、空間づくり】
やっぱり人に聴いてもらってこそ。
そう思って、私も練習、準備して弾いています。
そして、集中して聴いてもらう「場づくり」も意識して、
発表会を作っています。
弾く人だけでなく、
聴いている人が集中できるプログラム、
雰囲気づくり。
「あたたかい雰囲気でした」と、たくさん感想をいただきました。
いろいろな側面から書き、長文になりましたが、
街でもネット上でも、「音」の溢れる時代。
リアルで、それだけに集中して「聴く」場と、時間
って、本当に貴重だと思います。
その豊かさを共有できる、そんな喜びをこれからも、続けて広げていきたいです。