この日の体験レッスンは、昔、ピアノを習ったことがある方。
子育てが一段落された頃、
自分のために、ピアノを弾く時間を持つ。
本当に素敵なことですね✨
そして、今なら、
子どものころに習ったときとは、また違う取り組み方ができるのです。
ホームページからお問い合わせくださった、Yさんも、そんなお一人。
お仕事がお休みの日に、体験レッスンご予約くださいました。
(写真:レッスン室。音の響きがちょうどよくなるよう、ピアノの置き場所から窓、本棚、床に敷くものまで調整しています。)
【体験レッスンの流れ】
最初に、ご本人のピアノのご経験や状況、ご希望など、お話をお聴きします。
Yさんは、小学生から高校生までの間、何年もピアノを習っておられましたが、
「子どものころ、楽譜をきちんと読めないまま、音で覚えて弾いていた。」ということでした。
当時弾いていた曲よりも、ずっと簡単な音なら読めそうかも。今は、ご自分で弾ける曲はない。
ということでした。
楽譜も、お手持ちのものはなかったのですが、大丈夫です♡
レッスン室にある楽譜で、ご提案しながら、体験レッスンをすることにしました。
【はじめに、ピアノの音の出るしくみを知る】
まず、グランドピアノの蓋を開けて、音の出る仕組みをお話します。
「ハンマーが弦を打つ」その仕組みを知っておくことが、鍵盤をどう打鍵したら最適か、を知ることになります。
それは、次にお話する「奏法」につながります。
(写真: 私のピアノのアクション部分。
鍵盤から繋がって、テコの原理で音が出ます。)
【奏法=身体の使いかたについてのお話】
「ピアノを弾く」という一般的なイメージ…「指の力で弾く、鍵盤の底まで打ち込む」、
そんな弾きかたではなく、
「余分な力を抜いて弾く」ことで、身体が楽に音色もきれいに、スムーズに弾ける。
そういった「奏法」の大事なポイントについて、実際に音を出しながらお話します。
お家では電子ピアノだったとしても、この奏法の基礎が大事になります。
それは、「ピアノを弾く手・身体づくり」につながるからです。
教室のグランドピアノでレッスンすることで、身体の使い方が実際に音の違いになる、ということがわかりやすくなります。
【5本の指で音を出してみる】
では、Yさんに弾いていただきます。
5本の指を鍵盤に置いて、1指から5指まで順番に弾く。
つまり音階を弾くだけですが、1音1音の「質」に、ご本人も気付かれます。
その方の弾きかたをみて、身体の使い方をどう意識して弾くか、アドバイスさせていただきます。
すると、少しの意識で弾きかたが変わり、音が変わり、スムーズにきれいに弾けることを感じていただけます。
【腕・手の重さを鍵盤に乗せる〜連弾で体感】
楽に美しく弾く「奏法」としては、
余分な力を抜いて、腕・手の重さを鍵盤に乗せることが大事です。
体験レッスンでは、
隣り合った音をレガートで弾く練習をしました。
「手の重さを次の音に移動させること」を意識します。
私が伴奏をつけ、連弾をします。
一緒に弾くことで、音質やフレーズ感も体感していただきます。
【一段譜で左~右のメロディーの受け渡し】
いくつかの楽譜から、初見で弾けそうなものを選んでいただきます。
一段の楽譜なら読めそう、ということで、
子ども向けのテキストとは思えないほど大人が聴いてもいいなと思える、
シンプルできれいな曲を選びました。
【易しい楽譜から】
ご入会後にどんなレッスンの進め方がよいか、ご本人のご希望を聴きながら、ご提案していきます。
「まずはピアノに慣れ、奏法の基礎をきちんとしたい」ということで、
子どものころに弾いておられた曲より、易しめの曲を選び、弾いていただくことにしました。
その場でご入会を決めてくださいました^_^
お家で練習する曲をお持ち帰りいただきました。
これからのレッスンもイメージを持っていただけたようです。
子どものころに「覚えて弾いていたので、楽譜があまり読めない」という場合でも、どの程度なら読めるか、その方がどういう読み方をされているかをみていきます。
そして、
どうすれば楽譜を「本当に読み取れるか」
「奏法、譜読み、そして音楽的に弾くとはどういうことか」
どんなレベルでも、それらを身に付けていただけるよう丁寧にレッスンします♡
これから楽しみですね^_^
⭐️レッスンのお問い合わせは、ホームページからどうぞ。