おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

【子どもピアノ】教本についての考え方

今日は、私が教室で多くのお子さんたちに使っている、「教本」についてのお話です。

 

【私の教本についての考え方】

現代の日本では、子ども向けのピアノ教本が、たくさん増えてきました。
選ぶ立場の講師としても、選択肢がいろいろある状況です。

そして、教本それぞれに特徴があります。
講師にとって必要となることは、その特徴をよく知ることや、教材を研究することです。

 

 

今の教材は、子どもが理解しやすいように、新しい課題が出るごとに説明や、「ワーク」(書いて覚えるような、お勉強的なもの)があるものが、多く出ています。


けれど、おとねっこピアノ教室では、ワーク的なことは、ほとんどしていません。
できるだけシンプルな教本を選び、その子の段階、必要に応じて、講師が工夫して、理解の助けになるようにレッスンをしています。

 

特に子どもにとって、
⚫︎音楽の理解をワーク的なものでやって→それを実際ピアノを弾くことに活かす、

というのは、大人の思うより難しいもので、
左脳的な理解→右脳的な表現)(頭で理解→身体で表現

 

⚫︎音楽の全体像を、実際の音で感じて→
それをある年齢・段階に応じて、左脳的に整理する
右脳的に感じ取る→左脳的に整理する)(身体で感じ表現→頭で整理


というほうが、子どもの発達を考えても、「音楽」のレッスンとしても、最適だと考えるからです。

 

【教材の進め方】

どの教材も、段階を踏んでレベルが上がっていくものなので、

一曲一曲、進むごとに、
どのように生徒に与えたら、スムーズに理解でき、力がつくか、
その子の年齢に応じ、一人一人の理解力をみています。

教本の進度はその子によって違うけれど、

例えば同じ曲を、小学校1年生にあげるときと、2年生にあげるときとで、説明のしかたは違います。

左脳的な理解は、年齢によって違うからです。

 

最適な「予習」や「下準備」をしてから、新しい曲をあげる。
それを大切に丁寧にしています。

 

新しい曲がどんな曲か。
しっかりとイメージができて、あとはお家で自分で練習すれば弾けそう♡
と本人がイメージできてから、宿題に出す。
というようにしています。

 

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(写真:レッスン風景)

 

【その子をみて】

基本的に、小さい子に与える教材も、「曲が音楽的」であることが私の選択基準です。
教室で多くのお子さんが使っている教本がありますが、全員がその同じ教本でなくてはならないわけではなく、いくつか他にも、その子によって、また必要に応じて、教材の選択肢があるよう準備しています。

 

【教室で多くのお子さんに使っている教本】

長年、教室で多くのお子さんが使っている「トンプソン現代ピアノ教本」について、お話していきます。

 

⚫︎トンプソン 小さな手のためのピアノ教本

⚫︎現代ピアノ教本①②

を、使っています。

 

一見して、古風な見た目。
とてもシンプルで、説明は少ない。
子どもが自分で読んで理解できるような説明ではないので、講師が、お子さんが理解できるように丁寧な工夫が必要となります。

 

(なので、ピアノ講師さんでも「トンプソンは曲がきれいだけど、教えるのが難しい」という方もいらっしゃいます。講師側で工夫しないと、子どもがつまずくポイントがいくつもあったりします。)

 

アメリカの古い教本ですが、私は30年ほど(以上?)生徒に使ってきて、かなり研究してきたと思います。


曲の内容が美しく、編曲がよいということ、
音楽的に質が高いこと、
新しい教本が出版されても、トンプソンはいつまでも良いな、と変わりなく感じています。

またブログで、教本の曲から、実際のレッスンについてのお話も書きたいと思います。

 

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