おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

「クリスマスコンサート」の準備をしています

来月、かおりピアノ教室の生徒さん出演の

「クリスマスコンサート」を予定しています。

 

音大入学時に実家でピアノ教室を始め、

友人の教室と組んでホールを借りて、毎年、発表会をするようになりました。

その後、生徒さんが30人になって、私の教室だけで発表会をするようになり

毎年の発表会は、合わせて12回(12年)しました。

結婚後は少しだけ出張レッスンを続け、

その後今の家に越して、家にピアノを置けるようになり、

ご縁あるお友だちのお子さんにのみ、教えていましたが

去年、改めて生徒さん募集を始め、この教室では初めての発表会です。

 

場所は、グランドピアノのあるカフェ。

お茶をいただきながら、楽しい会にしたいと思います♪

 

まだ、お稽古を始めて数ヶ月の小さいお子さんも

無理のないように準備し、

初めての演奏体験が楽しいものとなるように

準備していきます。

 

小さいお子さんには、

「無理のないように」というのが大事だと考えます。

学びには「過程」が大事です。

「結果として見える部分」だけを重視しても、

長い目でみるとプラスにはならないからです。

 

その意味では今回は、小さい子には「発表会」というより

「おさらい会」に近いかもしれません。

でも、ご家族との連弾など

楽しいプログラムも考えています。

 

そして今回「プログラムを組むこと」について、

私自身改めて、しっかり学びながら、準備しています。

それについては、また書きたいと思います♪

何のために練習するのか

楽器の中でも特にピアノは、上達するためには

子どもの頃に習い始め、たくさん練習しなければならない、

と言われています。

それは確かにそうなんです。

 

たとえば音楽大学でも、

管楽器専門の人は中学校の部活で始めた、という人や、

高校生で声楽を始めた、という人も多かったりする一方、

ピアノ専攻の人は、子どもの頃からコツコツ練習を積み重ね、

演奏会や試験の前には毎日何時間も、何ヶ月も練習します。

 

それが大人になれば。

日々の仕事や家事や子育てもあると、

自分のピアノの練習時間を多く取るのが、難しくなりがちです。

ピアノ講師は指導者で演奏家ではないので、

練習の必要はない、という考えもあります。

 

それでも私は、弾き続けたい。

小さくても、また少しづつ演奏活動も続けていきたいし、

毎日欠かさず、忙しい日でもほんの短時間でも、

ピアノの練習時間を取りたいのです。

 

では、「練習」って、何のためにするんでしょう。

これについては今の私は、

迷いなく、自信を持って答えることができます。

今、私が生きているから

 

私にとって、これと、似たことなのだと感じています。

 

生まれて少しの赤ちゃんは、初めは自分では何もできない、

ただ寝かされている存在です。

それがなぜ、

自分で少しづつ身体をねじり、寝返りをうてるようになり、

腹ばいになり、首を持ち上げて周りを見始め、

前に進もうとして…ハイハイができるようになり、

一生懸命練習をして、

ある日、

立つことができるようになり

何回も、こけたり失敗してもあきらめることなく

歩くことができるようになるのでしょう!?

 

面白いから、動きたいから。

それは赤ちゃんの成長のシナリオどおりなのでしょうが

きっと、本人は、そうせずにはおられないくらい面白くて仕方ない、

衝動のようなものがあるのだと思います。

何も、無理してがんばっているのではありません。

 

子どもが、初めて「たっち」したときの感動を今も覚えています。

身体を持ち上げて立てたときの、びっくりしながら、誇らしげな表情。

「立つ」ことの喜び。

それは、生きている喜びだと思います。

(今、思っただけで涙が出そうになります!)

 

ピアノも「練習」が必要ですが、

日々の練習そのものが、全部、

赤ちゃんが成長するために練習しているようなことと、

似ているところがある、と私は感じています。

 

身体を通してピアノを弾く、音楽が身体を通る喜び

を体験することが喜びであり、面白い。

毎日弾くことで、自分がそれを感じることが、

生きる喜びなのです。

 

そして弾く曲は、大作曲家が残した内容の深い、美しい作品だと、

練習の喜びが深くなります。

弾くことで、その美を体験できるからです。

 

だから生徒さんにも小さい頃から、

なるべく、音楽的な美しい曲を体験してもらいたい。

そして、身体を動かす喜びを体験してもらいたい。

 

それは私の指導者としての、価値観です。

 

それは「うたごよみ」でやっているうたあそびでも、同じで、

もっと根源的なもの。

歌い、からだを動かす、そのことが喜び。生きる喜びそのものです。

それを体験してもらえていると思います。

 

練習は、人と比べるものではないのです。

子どもだろうと、学生や専門家だろうと、レベルに関わらず、

ピアノが好きなはずなのに、練習がしんどいということもあります。

それは、何かが調和を欠いているのかもしれません。 

(かつての私もそうでしたが…。)

自分として調和した練習ができるようになれば

学生でも大人でも何歳になっても、ゆっくりマイペースでも

ピアノと友だちで、続けていくことができるのです。

9月のうたごよみ

10月に入ってしまいましたが、9月のうたごよみの様子です。

まだまだ暑い日も多かったのですが、季節はもう秋。

夏のうたや海のうたで遊んだ8月とうってかわって、

秋のうたであそびました。

 

手遊び、お手玉でリズムを感じながら。

わらべうた遊びも、すっかり覚えて歌えました。

お友だちと手をつないで輪をつくると

いつも楽しくて笑顔がでます。

 

秋の遊びには、森の動物たちが登場。

なかでも、たくさん登場した動物は…。

小さな手遊びでもうさぎのお話、

歌のなかでうさぎになって跳んだり、お月さまの中にもうさぎが。

9月は、まどみちおさんの「うさぎ」の詩に

私がメロディーを作曲しました。

音が高くなるたび、だんだんうさぎも高く跳びます!

 

最後に、お手玉あそびをしたわらべうたをうたいながら

楽器遊びをしました。

みんなでうたいながら、

ひとりづつ、グロッケンを手に持って鳴らします。

 

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年長さんは上手に歌とタイミングを合わせて、音を鳴らせます。

それがまだ難しい年少さんも、大丈夫。

うたあそびしながら楽器に触れることで

自然と、音やリズムにも慣れていくことでしょう。

 

それに、ペンタトニックの歌、グロッケンは

音が「合っていなくても」、不思議と聞き苦しい感じにはならないんですよ。

 

さて、もう10月です。

季節はすっかり秋、どんなうたあそびをしましょうか。

「得意」でなくても

お子さんにピアノを習わせる目的は、何だと思いますか?

まず第一に、親御さんは、お子さんに心豊かに、幸せに育ってほしい、

と願っておられることだと思います。

その意味で、習い事として音楽を選ばれる方も多いと思いますが、

音楽・楽器の中で、ピアノは特に、

一人で全て(メロディー、伴奏など)演奏できるという点からも

総合的に音楽を学べるし、身近でもあると思います。

 

「ピアノほど脳にいい習い事はない、習い事はピアノだけでいい」

とおっしゃる脳科学の先生もいらっしゃるようですし、

そういう効果もきっとあると思うのですが、

」の面からも、大きな意味があると思うのです。

 

そこで、今日はうちの娘の例を。

 

シュタイナー教育を学んでいると、

気質」という言葉が出てきます。

これは、人が人や環境の中にいて、どんな特徴の反応をするかをタイプに分けたもので

胆汁質・多血質・粘液質・憂鬱質の、4つの気質があります。

 

娘は、「まさに、粘液質!」というような子なのです。

ご参考までに、気質について:

篠秀夫さんのブログの今年8月半ば~9月半ばの記事に、気質について書かれています)

ブログ→新着記事一覧 | 森へ行こう(心とからだと子育てと) - 楽天ブログ

HPの中の「気質について」より→ http://www.geocities.jp/nenemu2001/kisitu/kisitu.htm

 

粘液質の特徴は、

「からだ」と仲がいいので、「からだ」を道具のように扱うのが苦手。

物事の全体を見て、感じて、考えることができる。

だからこそ、動きに対する反応が鈍い。 

リズム感が悪い。頭で考えてから動くので、動きが遅れる。

ぼーっとしているように見えるが、心の中ではいろいろ気を配って忙しくしている。

 

というものがあげられますが、中学3年の娘はまさにそうで、

学校でやるダンスや踊りに苦労し(周りよりちょっと遅れてしまう)、

歌も大好きなのに、すぐに覚えられず、

ピアノを弾くと、リズムをつかむのに苦労しています。

 

私が結婚後、実家にピアノを置いて教室をし、その後、

今の家に越して来て娘が小4のときにやっとピアノが家に来て、

娘にピアノを教えはじめたのも遅かった。

高学年で休み休み弾いていましたが、改めてやりたいと言い出し弾きだしたのも、

部活に学校に忙しい中学生になってから。

教えていても、新しいリズムが出てくるたび、苦労したのも思い出です。

 

しかし、今の娘を見ていると、音楽が必要なんだなと感じます。

吹奏楽部で演奏を楽しみ、合唱を聴くのも大好き。

同年齢でピアノを続けている子と比べて下手、と自分で言いながらも、

ピアノも、やっぱり好きなのです。

 

得意なことだけが、その子に必要なのではなくて、

やりたいことをやるのが大事なんだ、

と感じます。

 

何でもそうですが、ぱぱっと対応してすぐできる子と、時間のかかる子がいます。

音楽を聴いてすぐ覚えて、さっと自分で演奏できる子って素敵。

でも、

すぐにできず、練習に時間がかかる子も、だからこそ

その子にとって、深い体験になっているかもしれないのです。

 

そう思うからこそ私も、どの子のレッスンも面白いし

「何でできないの!?」と言ったり、できないから怒るとかいうことは

とんでもない!と思うのです。

体験そのものが大事。

すぐにできない子も、人より練習してやっとできるようになった分だけ、

喜びも大きいとも思います。

 

音楽が、ピアノがその人にとって

友だちになったらいいな

娘にとっても、そうなっているようです。

芸術活動を通して、子どもをみる

ピアノのレッスンをしていると、

子どもってひとりひとり、それぞれ違う!!

ということを、いつも感じます。

 

子どもは本当に素直なので、

たとえば同じ曲をレッスンで弾いても、

表情もことばも反応も、もちろん弾き方も

全部、その子それぞれの個性を見られて

本当に面白いです♪

 

連弾して弾くと、「きれい~!」と歓声をあげ、

これ大好き!早く弾きたい~!!と表情豊かに感情を表に出す○○ちゃん。

同じ年齢の○○ちゃんは、レッスンでまじめにじっくり、集中して取り組み、

うたあそびでグループになると笑顔で屈託なく動く、違う面を見せてくれます。

レッスンではまだ一本指で弾いているけれど、自由に弾いて良いよと言うと、

なんだかとっても芸術的な即興演奏(=めちゃくちゃ弾き)を聴かせてくれる○○くん。

それから、それから…。本当にいろいろです。

 

芸術活動の中には、お家や園や学校でのようすとまた別の、

その子の個性、気質、

その子の表情、感情や思いなどが

出るのだと思います。

 

うちの子たちも、ピアノ以外の芸術活動ですが

息子は造形(シュタイナー教育の美術)と、手芸の授業を

それぞれ月に一回ずつ、受けています。

(娘も小学生の間は同じように受けていました。)

 

同じように色を重ね同じテーマの絵を描いても

その子それぞれ、持っているものが出ます。

手芸の先生にも、ずっと見守っていただいています。

そうやって小学1年から6年まで授業を受けて、

先生に継続して見ていただいて、その子のことを理解して見守っていただいて

育っていっている、ということは、

母としてもとても心強いのです。

その中から何か、子育ての指針となることも多いのです。

 

私も教室の生徒さんを、レッスンでガイドしながら

何年も何年もかけて、育ちを見守っていきたいと思います。

 

個性は、敢えてそれを伸ばそうしてただ何でも好きなようにやらせるというのではなく

講師のガイドで、体験していくこと、その中から

自然とそのままが、にじみ出るものなのだと思います。

 

ピアノのレッスンは演奏技術の上達ということも、目的ではありますが、 

ひとりひとりを尊重し、認め、体験そのものを大事にしながら

育ちを見守っていきたい、と思います。

学び、表現する中から、育っていくこともたくさんある、と思うのです。

きれいなフォーム

小2になるときからピアノを始めた、○○ちゃん。

習い始めて5ヶ月です。

とてもきれいなフォームが、身についています。 

 

習い始めた最初から、手首の力を抜いて

指のタッチポイントにきちんと腕の重さを乗せて弾くこと

をていねいにレッスンしてきて、

○○ちゃん自身も、毎週自分でしっかり練習してくるからでしょう。

 

レッスンのあとに、○○ちゃんのお母さんに、

「○○ちゃんは、何も悪い癖がついていない、

しっかりした、きれいなフォームで弾けていますね。

あとは、ソルフェージュをよく練習すれば、

どんどん進んでいけると思います。」

とお話しました。

 

「ほんと、きれいですよね。

うらやましいくらいです。」

と、お母さん。

お子さんが弾かれるのを、

きれいなフォームだな、いいな、と眺めておられるようす…。

いいですね!

 

お家では、○○ちゃんはお母さんに見てもらわなくても

一人でしっかり練習をするそうですが

ときどき、お母さんも一緒に連弾をすることもあるそうです。

素敵ですね!

 

お母さんは、

○○ちゃんのレッスン、練習の様子をみながら

「改めて勉強になっています」とのこと。

お聞きして、とっても嬉しく思いました。

 

これから、おさらい会などでも、

親子連弾を取り入れていきたいと思います。

楽しみですね♪

8月のうたごよみ その2

8月、2回目の「うたごよみ」です。

今回は、今ちょうど季節の、

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「ほおずき」を、用意しました。

 

8月のうたあそびのなかで、

「ほおずきばあさん」のわらべうたあそびもしているので

始まる前にほおずきを、見て、さわってもらいました。

橙色の袋の中に、小さな実が入っていますね。

 

この日は、2回めのうたあそびなので

みんなよく歌を覚えていて、自然と一緒にうたいます。

詩、手遊び、お手玉

そしてみんな大好きな、手をつないでつくる大きなお鍋!

 

夏の歌、お昼寝の歌

中田喜直さんの歌をいろいろ歌いました。

お舟がぎっちらこ…と舟をこいで海へ。

うずまきの貝がらを手にとって、耳に当ててみて…

中田喜直さんの「なみとかいがら」、素敵な歌です。

 

くどうなおこさんの詩に、私の作曲した「くじら」のうたは

今回も、うたあそび用にペンタトニックの音階でつくりましたが

くじらの、力強い感じの詩に

浮かんできたメロディーです。

 

夏のうたをたくさん歌ってからだを動かし、

うたあそびを楽しみました。

体験で参加のお友だちも、楽しそうに一緒に遊んでいました。

みんなの笑顔がいっぱい見られましたよ。

 

さようならの歌とごあいさつのあと、

ほおずきを一人一人にお土産にしました。

みんな手に手にほおずきを持って、嬉しそう!

いつもよりにぎやかな、さようならの時間でした。

 

夏も、もう終わりです。

次回、9月は、秋のはじまり。

またすっかり違う雰囲気の歌で遊ぼうと思います♪