「ピアノの演奏を、音楽的にする」ことは、
習い始めて少しの小さいお子さん、導入期から。
というのが、私の方針のひとつです。
「テキストが進んで上達してから」ではありません。
そして、今弾いている曲も、
「楽譜どおりに完全に弾けるようになってから」
ではなく、
最初から、美しい音で音楽的に弾く。
を目指してほしいのです。
そして、
「美しい音で音楽的に」とは、どういうことかを、
小さいお子さんに感じてもらえるように、
レッスンではお伝えしています。
ある日のレッスン。
最初の一音を弾くのに、
芯のない音でなんとなく弾き始めてしまった○○ちゃん
(お稽古を始めて、約半年です)。
「息を吸ってから弾いてみて」と私。
すぐにやってみた最初は、不自然な息づかいです。
(動きや音、音楽と息が一致していない)。
だけど、
私がやってみせたり、歌って息づかいを体験したりすると、
すぐに自然な息づかいになり、とても音楽的に弾き始めることができました♪
○○ちゃんは、もう、このときから、
これがすぐに身についたのです。
その後、いつ弾くときでも、
自然な息づかいで弾き始めます。
そして連弾をするとき、
1,2,3,4…なんて合図しなくても、
息づかいの合図のみで、ぴったり合うのです!
すごい!
身体を使って音楽を演奏する、というのはこういうこと。
柔軟な小さい頃にこれを身に付けたら、一生ものです!!