おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

ピアノは生きている その②~猛暑の夏…温湿度管理のこと

前記事の続きです。

 

よろしければ、こちらからどうぞ。

 ↓

ピアノは生きている その①~「響きを聴くレッスン」のために - かおりピアノ教室~兵庫県川西市 松尾かおり

 

この夏の猛暑、というより酷暑。

人間にとっても本当に大変でしたが、ピアノにとってもそうでした。

 

ピアノの部屋の温湿度計をチェックしながら、

除湿機を、使ってはいました。

 

しかし、猛暑が続くようになり、レッスンのときと自分の練習のとき、強めにエアコンを効かせるようになって(暑すぎて…)、

 

ある日突然、

「!!? えっ⁉」

 

生徒さんのレッスン中、ある部分の音が、変なことに…!

 

フェルトのような、音になってしまいました。

 

シフトペダル(グランドピアノの左のペダル)、

楽譜に「u.c.  =ウナコルダ」と指示があったときに使う、弱音ペダルなのですが、

このペダルを踏むと、鍵盤とアクションが右にずれて、

鍵盤とつながったハンマーが、3本の弦を打っていたのが、

ずらしたために2本の弦だけに当たるようになる というものです。

 

まるで、そのペダルを踏んだときにちょっと似ているような…

それで、フェルトっぽい感じの音です。

 

とっても困ってしまいました。

 

発表会前だったので。

いくつかそんな音が混ざり、試しに、私がソロで弾くために練習していたショパンを弾いても、

音質がバラバラなので、我慢ならない...、

これでは、聴くのが辛くて、私はとても弾けない…!

 

調律師さんにお電話したら、

お忙しい中、かけつけてくださいました。

 

見ていただいたら、なんと、暑さと温湿度の差にやられ

鍵盤からハンマーにつながるアクション部分を、とめてあるアルミが、

反ってしまっていたそうです!

 

ひとつひとつ調整して、応急処置してくださいました。

 

それで、温湿度管理の再度見直しをしました。

 

ベストな湿度は50%くらいなのですが、

それまで、この夏は、

ひどいときは70%を超えて、80%近くなるような日もあり、

エアコンをかけると、一気に湿度が下がり、

ハッと気付くと40%になっていることも…。

 

これでは、ピアノもしんどかったと思います。

 

それから、

一日何回も、湿度計チェックしながら、

エアコンの使いかたを見直し、調整、

除湿機は24時間フル稼働。

 

わかったのは、

エアコンは、温度設定より、風向と風量設定に気を付ける必要がある。

 

必ず弱風。風向は上向き固定。

単にそれだけで、湿度は下がりすぎることはなくなり、ベストの50%を保てるようになりました。

 

ピアノの部屋の構造上、除湿機が効きにくい。

24時間フル稼働は基本。

 

エアコンをかけるときは除湿機は切り、かけないときは除湿機をかけっぱなし。

 

ちなみに、除湿機はいいものをと

「コンデンス除湿機」を購入しました。

おまかせ設定で、50%を目指し、自動で調整になります。

 

それで、だんだんピアノの音も、安定してきました。

 

しかし、一日泊りで出かけて、帰宅してみると。

また…!

フェルトの音になってしまいました。

除湿機はかけっぱなしで出かけたのに…。

暑すぎて、追いつかなかった(湿度だけでなく温度もやっぱり影響がある)、ようです。

 

こんな酷暑だと、昼間はエアコンも要るんですね。

(エアコンかけたまま出かけないといけないのか…⁉)

 

あぁ…とがっかりしましたが、

2・3日で音の調子が戻りました。

 

本当に、ピアノは生きていますね。

気温によって、「今日の音は…」と毎日変化がある、

そんな厳しい夏でした。

ピアノさんに、しんどい思いをさせました。

 

人間にとってもしんどかったですね!熱中症のニュースも多かった。

エアコンがないと居られない、なんてひどい暑さは

今年だけでおしまいだといいですね…。

 

9月になって、涼しくなり、

ピアノの音も、すっきりとしてきました。

本当にほっとします。

 

気温が落ち着いてから…ということで、もうすぐ調律に来ていただくのが、楽しみです。