おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

楽譜の学び始め [読譜・その3]

読譜の話を書いたので、読譜の「学び始め」について書きます。

 

今は(私たちが子どもの頃とは違い)、幼児さん向けのわかりやすい、

親切なテキストがいろいろあります。

学びかた(教えかた)も選択肢がたくさんあります。

けれど、私は子どもが何かを学ぶとき、

①できるだけその年齢に沿って、そしてその子のもっているもの(個性)に応じて、

②なるべく、学ぼうとする対象の根源的なところから体験して

いくのがいいなと思っています。

 

楽譜の場合。

私たちはそれを読んで、音楽を頭の中で鳴らしたり演奏するわけですが、

本当に「うまくできているなー」と思うのです。

 

たとえば「音の高さ」。

これは、実際には高い音を、紙の上では上に、

実際に低い音を五線の下のほうに書きます。

文字を左から右に書くように、時間とともに楽譜も左から右にすすみ、

「音の長さ」についても、

長い音は広いスペース、短い音がたくさんあると詰まって書かれます。

 

こういうことを、楽譜を見せて

「これがドの音」「こう決まってます」と小さい子にいきなり教えるのではなく、

楽譜をつくってみたりするところからはじめたいなと思います。

五線とかなしで、美しい色のみつろうクレヨンで

”音のかたまり”を描いてみたり

いろんな色の折り紙を並べて楽譜をつくってみたり

などなど、体験してもらっています。

 

結局は、楽譜を読むという結果は同じなのですが、

体験したことは、その子の根っこに、

しみこんでいくのではないかと思っています。