おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

ひとりひとりをイメージする

先週から玄関に飾っている、今が見ごろのお花「カラー」です。

飾ると空間が、凛とした雰囲気になりますね。

 

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レッスンに来る子どもたち ひとりひとりの、

その日のレッスンの内容や、その子の様子、私が氣がついたことを

レッスンが終わって私が忘れないうちに、簡単にノートに書いています。

 

ひとりひとりの成長もわかりますし

次のレッスンの前に、この前はどうだったかな?

と思い出してからレッスンをするように 心がけています。

 

そうすると、次のレッスンに何をするか、予定も立てられます。

でも、それだけでもありません。

 

子どもと向き合っている時間以外に

私がその子を思い出し、イメージする、

そういう時間が、とても大切なのでは

と、思うからです。

 

ひとりひとりが輝くように

音楽で、幸せになれるように

そう、願っています♪

ピアノとライアーと

土曜日は、豊中アクア文化ホールにて、

齊藤理美先生のピアノ教室の発表会の、お手伝いに行ってきました。

 

 今年は、私の教室の生徒さんの出演はなく、舞台のお手伝いだけをいたしました。

演奏の生徒さんにあわせ、椅子の上げ下げや足台、譜面台の準備など…。

 

毎年、私の生徒さんの出演もあり、

私もお手伝いしながら舞台袖で見せていただいていますので、

去年、何々の曲を弾いていたあの子が、今年はこんなに成長して…

という感じで見せていただきました。

みんな素敵に演奏されていましたよ。

 

そして毎年、素敵なゲストの方の演奏があるので楽しみにしています。

今年は、ライアー奏者の池末みゆき先生の演奏でした。

 

 ライアーは、ルドルフ・シュタイナーの思想のもとに

製作された楽器です。

 

ヨーロッパでは治療のために使われ、

なんと、保険もきくのだそうです。

その音色には、目には見えない癒す力があるのでしょう。

 

池末先生の演奏は、魂に沁み入る「奇跡の演奏」と評価され

日本全国、そして海外でも演奏活動を続けておられます。

 

私も、シュタイナー教育に関わる中で、ライアーに憧れがあり

いろいろな人の演奏は聴いたことがあったのですが

池末先生のライアーは初めて聴きました。

 

お人柄が出ているのでしょう、

ほんとうに素晴らしい演奏でした。

発表会のお手伝いさせていただいたお陰で、

間近でたくさん素晴らしいお話も聴くことができ

貴重な体験でした。

 

池末先生は今、78歳だとおっしゃっていましたが

今は、全国にお弟子さんがおられ、世界を旅して演奏されています。

1970年ごろは、ピアノ教室で先生をされていたそうです。

ハンガリーに留学なさって、その後、わらべうたやうたあそびも教えておられ、

私も以前、一度だけですが、講座を受けたことがあります。

幼児クラス「うたごよみ」の、うたあそびにつながる内容です。

たくさん、貴重なお話をうかがったのですが

ライアーを始めたのは55歳(!)とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

ピアノや、わらべうたなど、幅広く学ばれ

人生経験を積まれ、お人柄からこの素晴らしい演奏が生まれているのだ

と感じました。

 

ピアノ教室で教えるということは

こどもたちには、音楽との出会いと育ちの部分を

導いていくことだと思います。

ピアノは、メロディー、ハーモニー、リズム

全部、一人で演奏ができるので音楽をトータルで体験できます。

ほかの楽器をするときにも、必ず役に立ちます。

人生、長いですから、ひとりひとりに

そうやって体験が残っていくこと、

体験をともにできること

ピアノ講師として、それが幸せだと感じています。 

5月の「うたごよみ」

新緑の季節ですね。

ここしばらくは、夏のような暑さですが…。

玄関に、季節の花を飾りました。

ハーブの仲間だそうです。

 

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さて、5月の「うたごよみ

幼児さんのうたあそびです。

 

今月も、ますます盛りだくさんでした!

歌、歌、歌がいっぱい。

 

お部屋の中でのファンタジーですが、

子どもたちはすっかり、その世界に入り込んであそびます。

 

春のうたを歌いながら歩いて出かけます。

もう、みんなすっかり覚えて、一緒に歌います。

春の畑に着くと、畑の生き物たちの歌。

もぐら、いもむし。しっかり身体を動かします。

れんげの花つみ。

 

私が子どもの頃は、れんげ畑で、花に埋もれて冠をつくったりして遊んだものですが

今の子たちは知らないですよね。始まる前にれんげの花畑の写真を見てもらいました。

(途中であれこれ説明すると、空想の世界から引き戻されてしまうので。)

 

耳をすますと…風にゆれる若葉の、

さわさわした音が聴こえます。

歌のリズムに合わせて、からだをゆらします。

若葉の歌は、私が作曲しました。

 

巣づくりするツバメの歌は、齊藤理美先生作の歌を使わせてもらいました。

歌詞が、巣ができたところにくると、

子どもたちは、自然と「ツバメの子」になって集まって座りました(^^)

 

ちょうちょの歌を2曲。

1曲は、くどうなおこ(工藤直子)さんの詩に

私が曲をつけました。

 

くどうなおこさん「のはらうた」という詩集

のはらの自然のなかの、生き物達が詩をうたう形になっていて

とってもとっても、素敵な詩ばかりなんです。

うたあそびに使いたくて選びました。

かぜのなか、はなのみちを、ちょうちょが飛ぶ…、

という詩です。

 

ちょうちょになって

草木染めしたシルクの布を手に持ち、自由に動きます。

 

大判のシルクの布をふんわり

たんぽぽの綿毛になってとんでいく

子どもたちは、それが嬉しくて笑顔です!

 

まだまだほかにもうたあそびしましたが

書ききれないのでこれくらいで。

 

素話もしましたよ。

 

さて、「きららの森の学校」の5月のクラスは

息子の運動会と重なったため、お休みをいただきました。

 

自宅教室でのクラスは、平日、日程が合えば、

いつでも2人以上で開催できます

お問い合わせはホームページからどうぞ。

上達のコツ~こころと身体

「上手く弾けない!」と、イライラしてしまう、

くやしくて、がんばって

何回も弾いてみるのに、ますます間違ってしまう…

 

どうして、そんなふうになるのでしょう?

 

年齢で言えば、だいたい小学校3年生くらいからそれ以上で、

そんな状態になる子がいます。

幼い頃は、特に何も考えずに楽しく、練習できたのに。

だからそれは、心の成長のあらわれでもありますね。

 

でも、イライラしてがむしゃらに弾いているときって、

心と身体はどうなっているでしょう。

 

肩に力が入っている。

腕や手首に余分な力が入っている。

 

心の中は。

くやしい。イライラ。くそーっ!

なんで!?今度こそ!

こんな感じでしょうか。

 

ただただがむしゃらに、むきになって

何回弾いてみても、弾けば弾くほど

逆に、間違うところが増えたりしてしまいます。

全然上手くいきません!!

 

そんなとき。

ふっと、息を吐いてみましょう。

肩や腕、手首が下がるのがわかります。

 

余分な力を抜く」は、「上手く弾ける」の最大のコツ

なんです。

ピアノ以外でも、スポーツでも

身体を使うパフォーマンスは、みんなそうなのです。

 

 「上達のコツ」

って、私たち大人も、子どもの頃から習ってきませんでした。

学校の体育の授業でも、上達のコツなど、習ったことがありません。

(個人的には、今でも同じように見えます。)

私は大人になって、合氣道を習ったときに初めて、身体を使うコツを知りました。

ピアノに関しても、同じです。 

 

さて、

そんなふうにピアノの練習で、

イライラして何回も弾いて、弾けば弾くほど逆に下手になる…

という状態になってしまったとき。

 

そのムキになってしまう心を、ふっとゆるめてあげる

そして、上手くなるコツを感じてもらう

 

そこが、講師の腕の見せどころ、かもしれません。

 

がむしゃらに、力の入った状態で何回も弾いて間違う、

というパターンを繰り返すと、

「その状態の練習」をしているようなものです!!

(悪循環ですよね!)

 

そこで、

心を落ち着かせて、ふっと力を抜き、

「違うやり方をやってみる」提案をします。

本人は抵抗することもありますが…

違うやり方をやってみるって、大事なんだよ!!と。

そうすると、

一回でも上手く弾けるときが、ある。

そんなとき、「その感じだよ!」と声かけをしてあげる。

 

上手くいくときの身体の動き」、

その「いい感じ♪

を身体に覚えさせる、

そしてより、「いい感じ」を目指す

それが、上手くいく練習なんです。

 

それは、私が子どもたちに伝えたい大事な、

上達のコツです。

 

それからこれは余談ですが、

他の教室に通われているお子さんの保護者さんからときどき、相談を受けることがあるので…

まわりの大人からみて

弾いている子どもの心と身体は、どんな感じですか?

上手くいかない子に対して、先生や親が怒ったりして、心を萎縮させたり

ただただ、できるまで練習しなさい!と言ってみたりしても

上手くはなれないのです。

 

繰り返しますが、上達のコツは

子どもでも大人でも、

ピアノ 以外のパフォーマンスでも何でもそうで、

子どもも自覚的に練習ができるようになれば、

「自分は今、どんな状態かな?

心は、身体は?」

それを感じる

ことが、まずは基本です。

 

そこに、

意識を向けてみる ということです。

これは、どんな段階・レベルでも、同じです。

鍵盤を使った遊び

プレ・ピアノ(30分レッスン)に来られている、

○○くん。楽しくレッスンしています。

 

ピアノを習うことが成長のきっかけになれば、と

お母さん。

 

そうです。何歳ごろに何かこんな曲を弾けるとか

このくらい上手くなるということを目標にする以前に、

ピアノを使って、身体を使いながら

脳と身体、そして心の成長をたすける、

 

そのことじたいを、大事にする。

そんなレッスンもあります。

○○くんは、ピアノという楽器そのものに、

とっても興味があるようなのです。

 

 手、腕、手首、…と、

それぞれを動かすことから始めました。

○○くんは、お話を聴くことや、集中することが難しいこともありますが

身体を使い、ピアノを使った「遊び」

を取り入れながら、レッスンしています。

 

動物になって、ピアノの鍵盤を歩くイメージで音を出したり

指ではなく手首で、鍵盤に手の重さを乗せたり。

 

部屋の床に、ボールをついてみて

ボールの跳ね方と同じのを弾いてみよう!

とやってみると、

とってもとっても、そっくり!なリズムと強弱で、弾いてくれました(^^)

 

先生の「まねっこ」、先生と「交代で」弾こう。

手首を下ろす弾き方なので、まだ一本一本の指で

ドレミは弾けなくても、立派な「音楽」の第一歩です。

 

今度はこうやってみよう、と提案しても、本人の気が向かないと流れてしまうのですが

手を変え品を変え、何回か提案してみると、

(アイデア勝負です!)

興味が出て、やってみたら…

今日はできた!

…と私(とお母さん)は、喜んでいます。

もちろん、本人の笑顔も出ます(^^)

 

隔週のお稽古で3ヶ月。

毎回、少しずつ一歩ずつ、

できることやわかることが増えてきていますよ。 

 

プレ・ピアノレッスンは、

お子さんそれぞれの発達状況に応じて

レッスンしています。

「勇敢な旗手」

ドイツ生まれの、ロベルト・シューマン(1810-1856)

は、「ロマン派」を代表する作曲家のひとりと言われています。

 

シューマンは、ピアノ曲もたくさん作曲しましたが、その中に、

「ユーゲント・アルバム」という曲集があります。

「子どものためのアルバム」と訳されます。

 

短い曲がたくさん入っている曲集で、どれも短いけれど

本格的で、芸術的な香りがする、

シューマンらしい曲がたくさんで、

ピアノを学ぶ子どもたちが弾いて体験できる、

大作曲家の世界のひとつ、だと思います。

 

さて、このアルバムから

「勇敢な旗手」を弾いている○○くん。

 

この曲のレッスンは、まだ2回めですが

やる気、たっぷりです!

 

ここ1年弱、特に読譜をテーマに練習してきた○○くん。

○○くんは耳がよく聴いて覚えて弾くのは得意だったので、

特に、読譜力をつける必要があったのです。

目で楽譜を追って弾けるように、また高い音域や低い音域が混ざるものや

いろんな調、変化記号にも対応できるようにと

一歩一歩、着実に練習してきました。

 

そのため、指が動くよりちょっと易しめの曲を練習していたのですが

やっぱり、ちょっと難しめでカッコいい曲が

弾きたかったみたいです!

 

私は「指移し」と、呼んでいるのですが、

弾きながら指を拡げたり、縮ませたりしてポジション(指を置く場所)移動をする、

そのために指づかいが指定されている箇所。

今までほかの曲でも、○○くんがよく先生から言われていた

「指づかいを正しく」の「意味」が…、

 

「そうか!」と

昨日のレッスンで、なんだか急に、納得できたみたいです♪

(もちろん今までも説明していたのですが、

自分で納得したときは入り方が違いますね!)

 

やる気が、とっても伝わってきますよ♪

 かっこいい曲だもんね!

 

○○くんは、今年も齊藤理美先生の教室の発表会で弾く、ということで始めた曲でしたが

野球の試合のため、発表会には今回は出演しないことになりました。

でも、この曲が気に入って、練習を続けることになりました。

 

今、かおりピアノ教室の生徒さんは、まだ始めたばかりの生徒さんや

ほかから移って来られ、改めて奏法や読譜の練習をしている真っ最中の生徒さん、

大きな会場の舞台でなく、小さな会場がいいという生徒さん、などで

今年は、齊藤先生の発表会は出演される方はいらっしゃいません。

またちょうどいい時期に、もうすこし小さめの会場で、

当教室のおさらい会や発表会をしたいと思います。

新しい宿題

新しい教本に入って数週間の、○○ちゃん。

 

前の教本では、

左手・右手でメロディーを「受け渡し」して弾く

(両手を交互に使って、ひとつのメロディーを弾く)

曲を練習していました。

 

新しい本で、「右手と左手で同時に、違うことを弾く」

ことができるようになって、嬉しいみたいです。

 

さて、○○ちゃん、

今日も、新しい宿題をもらいました。

 

どの生徒さんも毎回、新しい曲に進むときは、

必ず「予習」をしてから「宿題」にしています。

 

リズムを打ったり、音名で読んだり、歌ったり、

楽譜を観察して、音型のパターンを探したり

同じところはないか?フレーズをみつけたり…。

 

そうやって、「楽譜を見るコツ

を体験してから

初見で、弾いてみます。

 

そのとき、私はその子が

「初見の段階で、どのくらい読んで・弾けるか」

を、見ています。

 

また、生徒さん本人も

先生のところでだいたい弾けた、という安心感で

お家で、練習することができます。

 

さて、楽譜の観察のあと、初見で両手で、

最後まで弾いた○○ちゃん。

音も、しっかり鳴っていました。

 

レッスンを見てくださっているお母さんにも

「これだけ、初見で弾ければ、大丈夫ですよ~!」と

お伝えしました。

 

初歩からこうして着実に、

「読めて弾ける」

習慣を身に付けていってもらえればと、思います♪