昨日、体験レッスンに来てくれた、2年生の○○くん。
お引越し前に習っていた、バイエルを持って来られました。
すこしお話してから、ピアノの前に座ってもらいましたが、
ちょっと緊張ぎみに見えます。
緊張してる?と聞くと、うん、ちょっと…。
と答える○○くん。
そこで、持ってきた曲を弾くのはやめて、
「初めてさわるピアノだもんね。
じゃあ、まずはピアノと仲良くなろう」
というわけで、「トーン・クラスター」でまずは、思い切り
ピアノをあちこち、鳴らしてもらうことにしました。
トーン・クラスターは、鍵盤のひとつの音を弾くのではなく、
いっぺんに、じゃーんと弾いたりするものです。
ただの遊びではなくて、
手の平や手首、指 いろんなところを動かす
奏法の練習になるのです。
今まで普段、出された宿題のバイエルなどしか弾かなかった、
という○○くん。
鍵盤の、限られた範囲しか使わない教則本なので、
こんなふうに鍵盤の端から端まで使って弾くこと自体が、
はじめてのようです。
つぎに、楽譜を初見で弾くのは難しそうだったので、
五線譜なしの簡単な曲で、連弾してみました。
一緒に弾くと、
「あっ…」と、○○くん、氣づいたみたい。
「もうちょっとこう弾いたらよかった、って氣づいたよね?」
と言うと
「うん」。
そう、一緒に弾いたら氣づくのです。
何も指摘しなくても。
奏法のコツをいくらか伝えて、弾いてみます。
音楽的な演奏って、こうしたらいいんだ…って、感じ取れると思います。
いろいろな初体験だったようですが、
お稽古が楽しい、って思ってもらえたんじゃないかな。
私の教室では、バイエル教則本は使っていないのですが
○○くんに合うやりかたを、いくつかお話しました。
早速、入会されました。
私も楽しみです!
(氣付く、の氣の字は、私が合氣道を習っていたときに
本来の文字は、こう書くと習ったので旧式に、書いています)