おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

何歳からでも変われる。「身体への意識」を変えるだけで、大人のピアノは劇的に変わります。

これまで17日間にわたり、お子さんのピアノレッスンについてお話ししてきました。
今日からの4日間は、少し視点を変えて、**「大人のためのピアノレッスン」**について深く掘り下げていきます。

 

かつてピアノを習っていたけれど、大人になって再開したい方。
ずっと独学で弾いてきたけれど、限界を感じている方。
そして、「もう一度、本気で向き合いたい」と思っているあなたへ。

 

今日はまず、皆さんが抱えている**「ある誤解」**を解くところから始めましょう。

 

「もう歳だから、癖は直らない」と思っていませんか?


子供のレッスンでは、真っ白なキャンバスに絵を描くように、最初から無理のない奏法を身につけていきます。
では、大人はどうでしょうか?

 

「もう何十年もこの弾き方だから、癖は直らない」
「子供のように体が柔らかくないから、脱力なんて無理だ」

 

そんなふうに、最初から諦めてしまってはいませんか?

 

正直に申し上げますと、以前は私自身も、指導者として迷いがありました。

「大人の凝り固まった身体を変えるのは、難しいのではないか?」と。

 

しかし、大人のレッスンを本格的に始めて数年が経った今。
50代、60代の生徒さんが、驚くべきスピードで上達し、音が艶やかに変わっていく姿を目の当たりにして、私は確信を持ってこう言えます。

 

「大人の方でも、意識さえあれば、いつからでも癖を改善し、演奏を劇的に変えることができる!」

 

それは決して、精神論ではありません。確かな「理由」があるのです。

 

合氣道、フェルデンクライス。私の「奏法」の正体


私が今の指導法にたどり着くまでには、少し変わった「探求の旅」がありました。

 

20代の頃、私は**「心身統一合氣道」の稽古に没頭し、日常生活からの身体の使い方を根本から見直しました。
さらに、身体意識を高める「ゆる体操」など。

40歳代からは脳と動きをつなげる「フェルデンクライス・メソッド」**を10年以上学び続けました。

 

これらは全て、趣味ではありません。
「どうすれば、身体に負担なく、ピアノという楽器を最大限に響かせることができるか?」
その答えを見つけるための研究でした。

 

20代までについた自分の身体の癖を取り、余分な力を抜き、「緩めて」、「身体の中心の意識」を作る。

「身体の使い方を変える」ことで、自由に繊細に、コントロールできる「身体づくり」。


それをピアノに応用することで、私自身の音も、演奏の喜びも、劇的に変わりました。

 

私の教室でお伝えしているのは、単なる指の動かし方ではなく、この**「身体の感性そのものを高めるアプローチ」**なのです。

 

「脳の回路」は、何歳になっても新しく作れる


私の教室には今、様々な大人の生徒さんが通われています。

 

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【写真】大人の生徒さんのレッスン。

 

⚫︎子供の頃のレッスンをやり直したいと、一から学び直す方

⚫︎お子さんのレッスンを見守るうちに、「私も」と火がついたお母様

⚫︎50代で一念発起し、遠方から通ってくださる熱心な方

 

そんな皆さんが、レッスンで私の奏法(身体の使い方)を体験した時、口を揃えてこう仰います。


「今までのピアノの常識と全然違う!カルチャーショックです!」

 

そして、実際に音が変わり、指が楽に動くようになるのです。

 

私の身体の師匠であるフェルデンクライスの先生の言葉に、こんな真実があります。

 

「身体の使い方の脳の回路は、何歳になっても、新しくできる。」


これは、希望の言葉です。


指の筋肉を鍛えるのではなく、「脳の回路」を書き換えることで、私たちは何歳からでも新しい技術を獲得できるのです。

 

あなたの「本当の音」に出会う4日間


もちろん、文章だけで身体の感覚をすべてお伝えするのは、私にとっても大きなチャレンジです。
本来は、直接お会いして、その方の身体の使い方を見てアドバイスするのがベストだからです。

 

ですが、このブログを通じて、
「私のピアノも、まだ変われるかもしれない」
そんな可能性を感じていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

 

明日からは、より具体的に、
「なぜ、頑張って練習しても弾けなかったのか?」
「身体の使い方を変えるとは、どういうことか?」
について、お話ししていきます。

 

大人の知的好奇心を刺激する、ちょっとマニアックで面白いお話になるはずです。
明日からの更新を、どうぞお楽しみに。

 

「先生の魔法!」と母が驚いた理由。ピアノが辛かった高学年の兄妹が、笑顔を取り戻すまで。

これまでは、幼児さんからスタートして、丁寧に「奏法」を身に付けていくお話をしてきました。

 

でも、おとねっこピアノ教室には、
時々、他の教室でレッスンを受けてこられ、ご縁あって入会される生徒さんもいらっしゃいます。

 

「ずっと習っているけれど、実は楽譜が読めていないんです…」
「練習が辛くて、ピアノが嫌いになりかけていて…」

今日は、そんな悩みを抱えてやってきた、あるご兄妹のお話です。

 

「進んでいる」けれど「弾けない」苦しさ


もう何年も前のことですが、小学校高学年のご兄妹が入会されました。

お二人とも、テキストは進んでいましたが…、
実際は楽譜があまり読めておらず、指も思うように動かない…
何より、ピアノがあまり楽しくなさそうな様子でした。

「本当は、もっと自由に、楽しく弾きたいはず」

私は体験レッスンで、今の現状をご本人とお母様に正直にお話しし、
これからのレッスンの方針を提案しました。

 

「思い切って、ずっとずっと易しいレベルのテキストから、丁寧にやり直してみませんか?」

 

思春期の生徒さんと向き合うこと


高学年や中学生。
お子さんが思春期に差しかかると、ピアノの技術以上に**「信頼関係(コミュニケーション)」**が大切になってきます。

 

一方的に「やりなさい」と指示するのではなく、気持ちをちゃんと聞くこと。
子ども扱いせず、一人の人間として向き合うこと。

 

思春期の子は、大人の在り方をしっかりと見ています。
こちらに軸があって、真剣に向き合って話せば、その想いは必ず伝わります。

 

私の提案に、お二人とも「やってみようかな」と頷いてくれました。
ここから、私たちの「リスタート」が始まりました。

 

「簡単な曲」の中にあった、本物の音楽


テキストのレベルはグッと下げましたが、
選んだのは、質が高くて、音楽的にとても美しい曲です。

 

そこで、ついてしまっていた弾き方の癖を根気よく直し、
おとねっこ流の「身体の使い方(奏法)」を少しずつ伝えていきました。

 

すると…
今まで「指が動かない!」と苦しんでいたところが、嘘のように弾けるようになっていきます。

 

そして、楽譜の読み方も変えました。


ただ音符を拾うのではなく、

⚫︎音の動きを「かたまり(音型)」で読む

⚫︎一つ一つの音の意味を考える

⚫︎和音のエネルギーを感じる

 

こうやって丁寧に「読み解き方」をお話しすると、
彼らの目に、光が宿りました。

 

「ああ、こうやって楽譜って読むのか!」
「なるほど、だからここはこういう音になるんだ!」

 

今まで「暗号」だった楽譜が、「意味のある物語」に変わった瞬間。


それは、彼らがピアノの「本当の面白さ」に出会った瞬間でもありました。

 

「先生の魔法!」


お母様ご自身もピアノ経験者で、長年お二人の苦しむ様子を見てこられました。

 

だからこそ、私のレッスンを受けて変わっていく二人を見て、
驚きと共に、こう言ってくださいました。

 

「まるで、先生の魔法にかかったみたい!」

 

小さい頃から長年、ずっと「やらされていた」練習を、自分からするようになり、
「ピアノって、面白いね」と笑い合うようになったのです。

 

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【写真 発表会も良い思い出になりました】

 

ピアノが「良いもの」として残るように


その後、お二人は中学生になる前に、塾などが忙しくなり教室を卒業されました。

でも、最後には
「ピアノをやっていて良かった」
そう思って巣立っていってくれたことが、私にとっては何よりの喜びです。

 

たとえ途中でつまずいても、何歳からでも、
「正しい奏法」と「楽譜の読み方」を知れば、ピアノは必ず楽しくなります。

本当に弾ける状態とは、ただ音が拾えることではありません。


自分の心で感じて、音楽表現ができるということ。

 

どんな生徒さんにとっても、ピアノが人生の「喜び」になりますように。
これからも、そのお手伝いができれば、私も幸せです♡

 

「ハノン」も「リズム変奏」もいらない?経験者ママが驚く、ブルグミュラーの練習法。

前回の記事では、
「編曲された名曲」を通して、世界中の音楽文化に触れるレッスンをご紹介しました。

 

今日は、そこからさらに一歩進んで、
ピアノのために書かれた名曲、いわゆる**「ピアノの王道」**を弾く頃のお話です。

 

ピアノ経験者の「あるある」な記憶


お子さんが上達してくると、いよいよこの曲集に入ります。

 

・ブルグミュラー「25の練習曲」

・クレメンティやクーラウなどの「ソナチネ」

 

発表会でも、小さい生徒さんたちの憧れの曲ですね!
ピアノを習った経験があるお母様なら、「懐かしい!」と思われるのではないでしょうか。

 

でも同時に、こんな**「苦しい練習の記憶」**も蘇りませんか?

 

速い曲や細かい音符を弾けるようにするために…

⚫︎付点やスタッカートに変えて練習する**「リズム変奏」**

⚫︎指を強くするために**「鍵盤の底まで打ち込む」**練習

⚫︎指の独立のために、ひたすら**「ハノン」**を頑張る…

 

「ああ、やったやった…辛かった…」という声が聞こえてきそうです…。


実は私自身も、音大時代まで、ずいぶんこういった練習をやってきました。

 

「指の筋トレ」は、もういりません

 

でも、おとねっこピアノ教室では、
ブルグミュラーやソナチネを弾く生徒さんに、
「リズム変奏してきてね」とか「指をしっかり鍛えてね」と言ったことは、一度もありません!

 

なぜなら、その必要がないからです。

 

これまでの記事でずっとお伝えしてきた

 

「余分な力を一切入れない(緩める)」

「指だけでなく、腕の重さや身体全体を使う(連動)」

 

この**「奏法(身体の使い方)」**が身についていれば、指を一本一本必死に独立させたり、筋力で鍛えたりしなくても、転ぶことなくスラスラと弾けるのです。

 

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【写真 発表会のオープニングに、高学年の生徒さんと私の連弾。綺麗な音色を聴かせてくれます。】

 

「頑張る」方向を変える

 

「身体の軸」をしっかり持ち、「重心移動」を適切に使う。
背中や腰からの連動で、腕をしなやかに使う。

 

幼い頃から、この基礎(黒鍵・一本指の時代から!)を積み重ねてきたおとねっこの生徒さんたちは、
高学年になって曲が難しくなっても、「指が動かない」という物理的な壁にぶつかることがありません。

だから、レッスンでは「指の体操」に時間を使う必要がないのです。


その分、
「ここはどんな風に歌おうか?」
「どんな音色で表現しようか?」
という、より本質的な「音楽の表現」や「構成」を作るレッスンに、最初から集中することができます。

 

一生モノの技術だから

指の筋力で弾いていると、練習を休めばすぐに弾けなくなりますし、年齢と共に指は動かなくなります。

でも、**「理にかなった身体の使い方」**は、自転車に乗るのと同じで、一度身体が覚えてしまえば忘れません。

受験や進路の事情で、たとえ一時的にピアノを休んだとしても。
そして、大人になって年齢を重ねても。
身体に負担をかけず、いつでもピアノを楽しむことができる。

これが、私が伝えたい**「一生モノの奏法」**の価値なのです。

 

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ピアノは「世界」への入り口。高学年からのレッスンは、楽譜の向こうにある「歴史」を旅します。

これまでの記事では、導入期から始まり、小学生の「奏法」や「楽譜の読み方」についてお話ししてきました。

 

では、高学年になり、

・一生モノの「奏法」が身につき

・楽譜が自分でスラスラ読めるようになり

・いろいろな調(キー)も怖くなくなった頃…

レッスンはどのように進化していくのでしょうか?

 

今日は、お子さんの世界が一気に広がる、高学年からのレッスンの様子をご紹介します^_^

 

ピアノで「世界」を旅しよう

 

ピアノの教本に入っている曲には、大きく分けて2つのタイプがあります。

 

⚫︎ピアノ曲(原曲)

もともと、ピアノで演奏するために作曲された曲。

⚫︎編曲された曲(アレンジ)

もともとは、オーケストラやオペラ、バレエなど、他の楽器や歌のために作られた曲を、ピアノで弾けるようにしたもの。

 

高学年になると、この**「編曲された名曲」**に出会う機会が増えてきます。

これはつまり、ピアノで
世界中の国や、さまざまな時代の文化に触れることができるということです。

 

「予習」の中身もレベルアップ!

 

低学年の頃は「楽譜を読むこと」が予習の中心でしたが、
楽譜が読めるようになった高学年では、予習の内容がガラリと変わります。

それは、「曲の背景(バックグラウンド)」を学ぶこと。


・どこの国の曲?

・いつの時代に作られたの?

・どんな衣装で、どんな場所で演奏されていたの?

 

そんなお話をしながら、タイムマシンのように想像の世界を旅します。
普通に生活しているだけでは出会えない、奥深い芸術の世界に触れる時間です。

 

5年生・〇〇ちゃんのレッスン

 

実際に、教室に通う5年生の〇〇ちゃんとのレッスンをご紹介します。
彼女は「トンプソン 現代ピアノ教本②」を使って、たくさんの名曲を弾いてきました。

 

例えば、こんな風に予習をしてイメージを広げています。

 

●モーツァルト作曲:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」よりメヌエット


「これは『オペラ』という音楽劇の中の曲だよ。
メヌエットは、貴族の人たちが踊るダンス。こんな豪華なドレスを着ているから、激しくは動けないよね?
足のステップで、優雅に踊る様子を想像して弾いてみよう!」

 

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【メヌエット イメージ画像です】

 

●ヘンデル作曲:ハレルヤコーラス


「これは神様を讃える歌で、たくさんの人の合唱の曲だよ。
YouTubeで、本物のオーケストラの演奏を聴いてみよう!」

(実際に一緒に聴いて、壮大な響きを体感します)

 

●ビゼー作曲:オペラ「カルメン」よりハバネラ


「これは情熱的な恋の歌。ちょっと大人っぽい雰囲気だね」

最初は「難しそう…」と思うような曲でも、
YouTubeでプロの歌手の歌声を聴き、その雰囲気を感じ取ると…

〇〇ちゃんの演奏が、ガラリと変わりました!
5年生とは思えないほど、たっぷりと情感を込めた、大人っぽい雰囲気で弾いてくれたのです。

 

演奏動画で、家族も感動

 

こうして仕上がった曲は、演奏動画を撮って、お家の方に送っています。
お母様から、

ご家族で聴いてくださっているとの嬉しいメッセージいただきました!

 

いつも素敵に曲を仕上げてくれる〇〇ちゃん。
クラシック音楽(西洋音楽)を通して、歴史や文化に興味が広がっていく様子を見るのは、私にとっても本当に楽しい時間です。

 

ピアノを弾くことは、世界を知ること。

ただ指を動かすだけでなく、
豊かな教養と感性を育むレッスンを、これからも大切にしていきたいです。

 

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「シャープ」や「フラット」も怖くない!楽譜なしで弾ける「音階の魔法の法則」。

前回の記事では、
「曲の形(構成)」を知的に分析して、長い曲を攻略するお話をしました。

 

さて、ピアノを続けていくと、次にぶつかる壁があります。
それは…**「黒鍵(シャープやフラット)」**です。

「黒い鍵盤が増えてくると、難しそう…」
「何調とか言われても、よく分からない…」

そんな風に身構えてしまう前に!


おとねっこピアノ教室では、ある**「魔法の準備」**をしています。

それは、**「楽譜を見ずに、音階(ドレミの階段)を弾く習慣をつけること」**です。

 

音階の秘密は「全・全・半」


実は、「ドレミファソラシド」という音階は、ただ順番に並んでいるわけではありません。
ある**「決まったルール」**で並んでいるんです。

 

そのルールを覚えるために、レッスンではこんな弾き方をします。

 

⚫︎左手の「5・4・3・2」の指で、

「ド・レ・ミ・ファ」

⚫︎右手の「2・3・4・5」の指で、

「ソ・ラ・シ・ド」

 

こうやって、4つの音ずつ、両手でバトンタッチして弾きます。

すると、子どもたちは指の感覚と目の幅で、あることに気づきます。

「あ! 左手と右手、まったく同じ形だ!」

そうなんです。
ドレミファ(4音)と、ソラシド(4音)は、
鍵盤の幅が**「全音・全音・半音(1つとばし・1つとばし・おとなり)」**という、全く同じ並び方(形)をしているんです。

 

この「4つの音の塊」のことを、音楽用語で**「テトラコード」**と言います。

 

「形」で覚えるから、黒鍵も怖くない!

 

この「テトラコード(全・全・半の形)」さえ指と目が覚えていれば、こっちのものです。

例えば、「ド」からではなく、「ソ(ト長調)」から弾き始めたいとき。
楽譜を見て「ファにシャープがついているから…」と考える前に、

「さっきと同じ形(全・全・半)で弾けばいいんだよね!」

と、その「形」をそのまま移動させるだけで、自然と指が黒鍵(ファのシャープ)に行くようになります。

 

まるでパズルのピースをはめるように、
「形」を真似するだけで、どんな調(キー)でも弾けるようになるのです。

 

楽譜なしで弾ける自信

 

子どもたちは、この「テトラコード」の弾き方に慣れているので、
楽譜を見なくても、鍵盤の並びを見ただけで、いろいろな調の音階がスラスラ弾けるようになります。

 

「黒鍵は難しいもの」ではなく、
「形を作るために必要なもの」なんですね。

 

こうやって、理屈ではなく**「鍵盤の幅」と「手の感覚」**で覚えている子は、弾き慣れていることで、
シャープやフラットが何個かつく音階の楽譜を見て弾くときに、抵抗があまりなくなります。


途中で「シャープをつけ忘れた」とか「何の音ががシャープだったっけ?」と忘れることも少なくなります。

 

弾き慣れる練習をしながら、
曲に出てきた音階を、スケッチブックに書いていきます。

 

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【写真 4年生の男の子が自分で書いたもの。
おとねっこでは、音階や調の名前を覚えるときに、英語で覚えています。
紫色の色鉛筆で、「全音は∪(半円形)、半音は∨(尖った形)」マークで繋げて、書いてあります。
しっかり理解していますね!】


弾いて覚えた音階を、
「ただテキストの楽譜で見て」ではなく、「自分で頭の整理をしながら、真っ白なスケッチブックに書く」
ことで、さらにしっかりと記憶に定着します。

さあ、いろいろな調の曲を楽しんでいきましょうね!

 

次の記事は、高学年のレッスンのお話。


クラシック音楽を学ぶことは、いろいろな国や時代の文化に触れることでもあります。

ピアノでお子さんの世界がどう広がっていくのか?

そんなワクワクするお話をしていきます!

 

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「2ページの長い曲」も怖くない!楽譜をスラスラ読むための「魔法の地図」の作り方。

前回の記事で、
お子さんと一緒に、新しい曲の予習をする「物語を見つける」レッスンをご紹介しました。

 

これから、一つ一つ曲もレベルアップしていくと、
新しく学ぶことが出てきます。

レベルが上がっても、レッスンでの「予習」はずっと大切にしていますが、
**「先生に言われる前に、自分で気づくこと」**が、曲のレベルと共にどんどん増えていきます。

 

今日は、お子さんが長い曲に出会った時、どうやってそれを攻略していくのか?
その「知的なアプローチ」についてお話しします。

 

「似てる?違う?」先生からの問いかけ


新しい曲の楽譜を見たとき、
いきなり弾き始めるのではなく、「どんな曲か?」を把握するために、一緒に楽譜を見ていきます。

(※自分で読む力をつけるため、あえて先生のお手本演奏は聴かずにスタートします!)

 

初歩の両手奏では、
「右手が歌、左手が伴奏」の形になっていることが多いですね。

 

まずはメロディーを一緒に歌詞で歌って、
「フレーズ(音楽の文章のようなもの)は、どこからどこまで?」とお子さんに聞いてみます。
お子さんは、「ここから、ここまで!」と楽譜を指差して答えます。

ここで、先生から魔法の質問をします。

「ここのフレーズと、このフレーズは、同じ? 似てるけどちょっと違う? それとも全然違う?」

すると、お子さんは楽譜をじっと、見比べます。

「あ、ここは一緒だ!」
「ここは…似てるけど、最後の音が違う!」

こうやって、「違い」に気づくこと。
これが実は、音楽の「形式(構成)」の学びの始まりなのです。

 

長い曲が「カンタン」に見えてくる

 

実際のレッスンで使っている「トンプソン 現代ピアノ教本①」
5曲目に、
「白鳥」という曲があります。
これまでよりずっと長い、2ページ(32小節)もある曲です。

 

いきなり弾こうとすると「うわっ、長い…」と尻込みしてしまいそうですが、
先ほどの「似てる?違う?」を使って、曲を4つの部屋に分けてみます。

すると…

①初めのフレーズを (a)

②次のフレーズは、似ていて少し違うので (a′)

③次は全然違うフレーズなので (b)

④最後は最初と同じ (a′)

 

なんと、この曲は
「a - a′ - b - a′」
という形の組み合わせでできていることが分かりました!

 

実際の歌詞を見てみると、もっとよく分かります。

(a):みずの うえの はくちょうは きれいだ ゆめのようだ
(a′):ゆれる やなぎは もしかしたらね まほうの カーテン
(b):ぼくに まほうの つえが あれば きみの すがたを かえてやろう
(a′):きみは ゆめの くにの おうじさま えでみた とおりの

こうやって整理できると、
「なんだ、32小節もあるけど、新しい部分はちょっとしかないんだ!」
と気づけます。
これが、長い曲を攻略する**「魔法の地図」**です。

 

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「全体を把握」するから、わかって弾ける


形がわかることで、長い曲の全体像が把握できて、「難しい!」という抵抗を感じずに弾くことができます。

 

よく「ピアノを習うと頭が良くなる」と言われますが、
指を動かすことだけでなく、こうやって**「音楽を知的に分析・把握する」**ことが、脳にとても良い刺激を与えているのかもしれません^_^

 

全体の形がわかったら、左手だけを弾いてみながら、メロディーを歌うことをしてみます。(ソルフェージュの力も付きますね!)

 

これができれば、準備完了!

さあ、さっそく両手で弾いてみましょう!

 

すると、小学2年生の○○ちゃん(前回の記事にも登場した女の子です)。
ここで初めて弾いた段階で、ほとんど全部、楽譜通りに弾くことができました!

 

「音型」で捉える習慣に、フレーズの観察が加わる

 

お家での宿題は、この曲に強弱をつけながら、弾き慣れること。
○○ちゃんは、「もっと上手に弾けるように練習しよう!」とやる気満々でおうちに帰りました。

 

まず、五線譜に入る前の「橋渡し」のレッスンから始めていた、
音の動きを**「かたまり(音型)」**で捉える習慣がついているので、
一つ一つの音をバラバラに読むのではなく、最初から「音楽」として読むことができています。

 

その上で、フレーズを見つけ、曲全体の「形」がわかる。
そうすると、
曲の仕上がりが早いだけでなく、音楽的で魅力のある演奏になるんですよ^_^


こういう積み重ねがあるから、
レベルが上がっても、新しい楽譜を見ることに抵抗がなく、どんどん音楽の世界を広げていくことができます。

 

さて、もう少しテキストが進むと、次に待っているのは「いろいろな調(キー)」との出会い。


これも工夫をして、しっかりと準備することで、楽譜に困ることなく楽しく弾けるようになります。

次の記事でご紹介していきますね!

どうぞお楽しみに!

 

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ピアノと「国語の音読」の意外な共通点。楽譜が「物語」に見えてくる魔法のレッスン。

前回の記事で、
「おとねっこでは、新しい曲は必ずレッスンで一緒に予習します」
「いきなり弾くのではなく、まずは楽譜を読み解きます」
というお話をしました。

 

今日は、その「予習」って具体的に何をしているの?というお話です。

実際に、前回ご紹介したテキスト「トンプソン」を使って、レッスンの様子をご紹介しますね。

 

ピアノは「指の運動」ではありません

 

ピアノの曲は、音符がたくさん並んでいますが、
実は「フレーズ」と呼ばれる、短いまとまりでできています。

このフレーズは、言葉でいうと**「文章」**のようなものです。
いくつかの音がつながって、ひとつの意味や気持ちを伝えているのです。

 

小学校の国語の時間に「音読」をしますね。
「、」や「。」まで一息に読む。意味のまとまりで読む。
同じように、音楽にも、「言葉」や「文章」があります。

 

このお話をすると、小学校で「音読」をするようになった子は、すぐピンとくるようです。

 

ただ音符を指で追うだけなのは、意味の分からない文字を棒読みしているのと同じ。
それだと、弾いていてもつまらないですね。

 

おとねっこでは、小学校低学年のうちから
「音楽の物語」を感じ取るレッスンをしています。

 

まずは「歌う」ことから


ある日のレッスンのようすです。
「トンプソン 現代ピアノ教本①」の最初の曲
「ピアノのくに」という題名です。

こんな短い歌詞が付いています。

おいでよ きみも 

ピアノの くにへ

メロディーにぴったりと沿った歌詞で、
左手はメロディーに寄り添うようにハーモニーになっている、シンプルで綺麗な曲です。

 

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いきなりピアノで弾くのではなく、まずはここからスタートです。

 

①お話を読んでみる      

まずは歌詞を読んで、どんな場面か想像します。言葉をリズムに合わせて言ってみます。

②フレーズを感じて歌う          

右手のメロディーが文章のように「フレーズ」になっていることを感じながら、先生と一緒に歌ってみます。

③ハーモニーを感じる(二重唱)       

左手のパートも歌ってみると、まるで「もう1人が歌っているように」なっています。

〇〇ちゃんと先生で、右手パートと左手パートに分かれて歌って(二重唱)、ハモる心地よさを感じます。

 

「いい曲!」心が動くから、弾きたくなる


こうやって、曲の構成やハーモニーの美しさを、
頭ではなく「心と耳」で理解してから、初めて両手で弾いてみます。

すると、〇〇ちゃんから
「いい曲!✨」
と、感嘆の言葉がこぼれました^_^

ただの音符の羅列が、「素敵な物語」に変わった瞬間です。

 

「早く弾けるようになりたい!」
その気持ちが、一番の練習のエネルギーになります。

 

お母様からの嬉しいメッセージ


レッスンの終わったあと、〇〇ちゃんのお母さまから素敵なLINEをいただきました!

 

【写真、LINEのやり取り】

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お家でも、レッスンの感動そのままに、物語を感じて弾いてくれているようです。

 

お家では「聴かせて!」だけでOK

 

このように、レッスンの中で「曲の面白さ」や「弾き方」までしっかり予習して帰るので、
お家での練習で「分からなくて困る」ということはありません。

だから、お母様は「練習しなさい」と言う代わりに、「聴かせて」と言ってあげてくださいね^_^

 

 

今回は先生と一緒に「物語」を読み解きましたが、やがてそれを**「自分ひとりで」**できるようになることを目指します。

レベルが上がっても、レッスンでの「予習」はずっと大切にしていますが、
**「先生に言われる前に、自分で気づくこと」**が、曲のレベルと共にどんどん増えていくのです。

次回は、
お子さんが新しい曲に出会った時、
自分自身の力で楽譜を読み、物語を見つけられるようになるためのステップ
をご紹介します。

 

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