まだまだ、高揚した気分が覚めやらぬ、
といった感じです。
みつなかホール文化サロンでの公開演奏会(発表会)で、
演奏しました。
師事している作曲専攻の先生の会で、
出演者は、クラシックのピアノソロは私だけで、
ほかは、ヴァイオリン、声楽、作曲のかたが自作で新作の演奏
ポピュラーまで。
プログラムは先生が、演奏される曲の調関係などを深く考えて
全体が、流れよく聴けるように組まれており、
聴く立場としてもとても集中して、演奏者と聴衆、会場がひとつとなって
聴ける演奏会となっていました。
毎回、プログラム1番は、ウェルカムの意味で
会場全体が和むような雰囲気の易しいピアノ連弾、と決まっています。
ディアベリの、子どもでも弾けるくらい易しい曲ですが、
先生と作曲専攻の方の連弾で、とても素敵でした。
ほかのプログラムも、それぞれの違う音楽の世界が聴けて
味わって、満喫しました。
さて、私の演奏した曲目は、
1楽章が変奏曲になっていて、そのテーマと、
3楽章の「トルコ風」は、音楽家でなくても誰もが聴いたことがあるという、
ソナタの中でもよく知られた曲です。
演奏家にとって、有名曲を弾くのは勇気が要るものでして、
以前↓
モーツアルトで学ぶ - かおりピアノ教室~兵庫県川西市 松尾かおり
に書いたように、まして、モーツアルトは…といわれるものです。
それと全楽章、長いです(リピートをいくらか省略しても18分以上)。
しかし、この曲の魅力。
なにより、聴く人、普段音楽を聴き慣れない、専門外の人にも
よくわからない難しそうな音楽だなぁという感想ではなく、楽しんでもらいたい
(どんな人にも、モーツアルトは聴きやすいですよね)
音楽のことばを伝えたい、音楽的表現を味わってもらいたい、
音楽で共鳴したい
そういう想いで、演奏することにしました。
練習段階では、決めて出演まで短期間で、長い曲の暗譜、
音づくり、音楽的表現を練っての練習、
また元々、私は昔から本番では、ひどい緊張体質に苦しまされてきましたが
その対策含め、本番に向けて、@3
あらゆる心と身体の準備をしました。
演奏するとき、最初の緊張感を
音楽的表現への集中、音、伝えたい想いに集中してもっていき、そして
演奏後のお客様の拍手に、深い感謝がわきました。
音楽が、私の身体を通って流れた。
聴いてくれる人たちと、場を共有した。
それは喜びで、
時間をかけた練習と、本番前の緊張を体験しても、余りあるものです。
先生にも、来てくださったピアノの専門のかたにも、
音色と表現を褒めていただき、
それから聴いてくれた夫と、フェルデンクライスの先生は、あまりクラシック音楽を知らない人なのですが、我がことのように緊張感を共有したり、演奏がよかった、と喜んでくれて
ほんとうに、励まして、支えてくださった方たちに感謝です。
聴きにきてくださったみなさま、ありがとうございました。
結婚後15年も、演奏活動を休んだあとでしたが、
先生にもブランクを感じさせないと言っていただけました。
本番まで、
仕事や家事、主婦として母としての務めもしながら練習してきて
それでも、私が身体をとおして、音楽を演奏する喜びを体験することで
家族やまわりにも、幸せがひろがっていく
今、そんな状態になっていて、あらためて
ピアノと生きていこう
そう決めました。