おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

ピアノと生きていく

まだまだ、高揚した気分が覚めやらぬ、

といった感じです。

みつなかホール文化サロンでの公開演奏会(発表会)で、

演奏しました。

 

師事している作曲専攻の先生の会で、

出演者は、クラシックのピアノソロは私だけで、

ほかは、ヴァイオリン、声楽、作曲のかたが自作で新作の演奏

ポピュラーまで。

プログラムは先生が、演奏される曲の調関係などを深く考えて

全体が、流れよく聴けるように組まれており、

聴く立場としてもとても集中して、演奏者と聴衆、会場がひとつとなって

聴ける演奏会となっていました。

 

毎回、プログラム1番は、ウェルカムの意味で

会場全体が和むような雰囲気の易しいピアノ連弾、と決まっています。

ディアベリの、子どもでも弾けるくらい易しい曲ですが、

先生と作曲専攻の方の連弾で、とても素敵でした。

 

ほかのプログラムも、それぞれの違う音楽の世界が聴けて

味わって、満喫しました。

 

さて、私の演奏した曲目は、

モーツアルトソナタ Kv.331 全楽章。

 

1楽章が変奏曲になっていて、そのテーマと、

3楽章の「トルコ風」は、音楽家でなくても誰もが聴いたことがあるという、

ソナタの中でもよく知られた曲です。

演奏家にとって、有名曲を弾くのは勇気が要るものでして、

以前↓

モーツアルトで学ぶ - かおりピアノ教室~兵庫県川西市 松尾かおり

に書いたように、まして、モーツアルトは…といわれるものです。

それと全楽章、長いです(リピートをいくらか省略しても18分以上)。

 

しかし、この曲の魅力。

なにより、聴く人、普段音楽を聴き慣れない、専門外の人にも

よくわからない難しそうな音楽だなぁという感想ではなく、楽しんでもらいたい

(どんな人にも、モーツアルトは聴きやすいですよね)

音楽のことばを伝えたい、音楽的表現を味わってもらいたい、

音楽で共鳴したい

そういう想いで、演奏することにしました。

 

練習段階では、決めて出演まで短期間で、長い曲の暗譜、

音づくり、音楽的表現を練っての練習、

また元々、私は昔から本番では、ひどい緊張体質に苦しまされてきましたが

その対策含め、本番に向けて、@3

あらゆる心と身体の準備をしました。

 

演奏するとき、最初の緊張感を

音楽的表現への集中、音、伝えたい想いに集中してもっていき、そして

演奏後のお客様の拍手に、深い感謝がわきました。

 

音楽が、私の身体を通って流れた。

聴いてくれる人たちと、場を共有した。

それは喜びで、

時間をかけた練習と、本番前の緊張を体験しても、余りあるものです。

 

先生にも、来てくださったピアノの専門のかたにも、

音色と表現を褒めていただき、

それから聴いてくれた夫と、フェルデンクライスの先生は、あまりクラシック音楽を知らない人なのですが、我がことのように緊張感を共有したり、演奏がよかった、と喜んでくれて

 

ほんとうに、励まして、支えてくださった方たちに感謝です。

聴きにきてくださったみなさま、ありがとうございました。

 

結婚後15年も、演奏活動を休んだあとでしたが、

先生にもブランクを感じさせないと言っていただけました。

本番まで、

仕事や家事、主婦として母としての務めもしながら練習してきて

それでも、私が身体をとおして、音楽を演奏する喜びを体験することで

家族やまわりにも、幸せがひろがっていく

今、そんな状態になっていて、あらためて

ピアノと生きていこう

そう決めました。