おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

お家での練習のペースをつかむこと

ピアノが上手になるには、毎日の練習が大事!とは、よく言われることです。

西洋音楽には、勉強や訓練が必要ですし、実際ピアノは、子どもの頃からの練習が身につきやすいのです。

しかし、習い始めたばかりの小さいお子さんが、どのようにお家での練習のペースをつかんでいくか、については、講師のほうから「こうしなさい!」と一概には言えないものだと思っています。

 

かくいう私も、20歳代の独身の頃は、レッスンに来られるお子さんに3歳からドレミを教え、生徒さんのお母さんに最初から「毎日、練習してください。歯磨きと一緒で、習慣にしてしまってください」とお願いしていました。

しかし…二人の子の母となり、またいろいろなご家庭の事情や環境、たくさんの親子をみてきた今は、そう簡単には、言えません。

なにしろ…実は私自身、我が子に何でもやりたがらないことを「させる」のが苦手なのです。学校の宿題を、毎日帰宅したら必ずすぐにさせているお母さんを、えらいなぁと思っているくらいなんです。

 

学校の宿題も、ピアノの練習も、ほかのお稽古事も、生活のリズムにしてしまうことができれば一番いい。

でも、それがすんなりできる子もいれば、そうはいかない子もいる。その子、その子の個性とご家庭の個性、環境、いろいろあるので、そのなかで徐々にベストな方法をさがしていくのがいいと、今は思っています。それと、時期があるのです。

 

子どもは勉強でもピアノでも何でも、本人がやりたい!とやる気になったときの理解力、吸収力はほんとうにすごい。普通のペースだと数年分を、その時期がきたら数週間でやりとげてしまうことさえあるのです。

だから、勉強でもピアノでも、まだ低年齢のときは、この問題が解ける、とか、この音符が読める、とかいう目の前のことよりも、

「何かを感じ取る」とか「『ピアノを弾く(学ぶ)楽しさ』を知る」とか、「集中力をつける」とか、「耳をすまして聴く」とかを、大事にしたいのです。

そうすれば、時期がくればすごい進歩をみせてくれる。

 

また小さい子は、インプットとアウトプットが同時とはいえません。

一見、アウトプットがなくて、学んでいるようすが見えにくいこともあると思います。でも、時期がきたら急にアウトプットしだしたりすることも、よくあります。

私の教室の「教育理念」として、「根っこ育て」を挙げています。

とくに小さい子どもは、「体験」が大事で、心と身体を使ってじっくり体験したことは、目には見えなくても「根っこ」になっていきます。

 

そういう視点で、ひとりひとりをよく観察しながら、とくにピアノの導入期や、ちいさい年齢の子のレッスンをしていますので、まずは一回一回のレッスンを大事に、レッスンに通ってきていただくことを大事にしていただきたいと思います。

 

(追記) ピアノを始めてまだ少しの、小さいお子さんの場合です。

楽譜を読んで弾いている時期のお家での練習は、やっぱり必要です。そのことについて「じぶんでつくるレッスンノート」の記事に書きます。