おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

ブラームスを弾きました。

日にちが過ぎましたが、

3月11日(日)、公開演奏会で弾きました。

 

聴きにきてくださったから、お花をいただきました。

いただいたときはまだ、蕾だったユリの花が

数日経って、きれいに咲きました。

 

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私がレッスンを受けている先生の会。

毎年、この時期に開催されます。

 

先生の会は、

ピアノの状態に丁寧に配慮して、音を整えたサロンでの演奏で

ちょっと地味な感じの、静かな「大人の会」という雰囲気です。

出演者は、

私たち、音大で専門で勉強した人だけでなく

先生から、いい音を出すための奏法含めたレッスンを受けて、長く続けておられるシニアの方

音大に入学される方、卒業したばかりの方など。

みんな丁寧に、音楽の表現をされる方たちで

シニアの方も、音楽を慈しむように弾かれます。

会全体、

本当にいい雰囲気なのです。

 

それには、先生のご指導はもちろん、

深く考えて組まれたプログラムも、大切な要素です。

会が調和して、聴く人も集中できるように

配慮して組んであります。

私も、そのことを少しづつ勉強させていただいています。

 

リハーサル・本番と

その時々で、家とは違うピアノの状態に触れて、弾く。

真剣に聴いてくださる方たちの前での本番。

それも本当にいい経験です。

 

さて、私は一昨年、モーツアルト

去年は、シューベルトを弾きました。

そして

今回はブラームス

 

去年の記事は、これ。

 http://kaoripiano.hatenablog.com/entry/2017/03/14/034141

 

シューベルトは、若いころからずっと好きで

今も、最も親しみを感じている作曲家で

ずっとたくさん弾いてきましたが、

ブラームスは、公開演奏できちんと取り組んだのは

今回がほとんど初めてでした。

 

それも、ブラームスの晩年の作品。

 

インテルメッツォ(間奏曲)

op.119-1 ロ短調

op.116-6 ホ長調

op.118-2 イ長調

の3曲。

 

選んだこの3曲は、

たまたま3曲とも「間奏曲」というタイトルなのですが

このop.116・118・119は、どれもいくつかの曲集になっています。

 

彼が、若いころ大作を書いてきたあとの晩年期、

「我が心の孤独(痛み)の子守歌」言ったのは、

op.117だけのことか、この時期の曲集(op.116~119)のことか?

…と言われているそうですが、

どちらにしろ、人生の何たるかを知った、晩年の作品

技巧的な派手な曲ではなく、精神的に深みがある

だから、若いころには弾きこなせない、難しさがある。

老境の心境世界、といった感じでしょうか。

 

そういう意味で

私にとっては初めての挑戦でもあり

身体面・奏法面でも、音色・響きの面、音楽面でも

新しい表現の学びでした。

 

曲があまりにも、渋すぎて

生徒さんたち、お子さんには聴きにくいものなので

聴きにきてください、とお勧めしにくかったのですが

 

(リズム感やテンポ、派手さのある曲ではなく

音色・響きを聴かせる曲だったので

まだまだ幼めな、うちの高校1年の娘にも、理解できない感じだったようです)

 

それでも、お子さんも何人か来てくださって、

生徒さんのお母さんだけで来てくださったり、

大人の生徒さんたち、

お友だち、

ピアノをされてる方、そうでない普段クラシック聴きなれない方

いろいろな方が聴きに来てくださいました。

 

私も40歳代後半になって、去年・一昨年くらいからやっと、

本番で、音楽に集中して演奏できるようになりました。

真剣に聴いてくださる方たちの前で弾くことを

喜びと感じられるようになってきました。

やっと、

若いころはできなかった、感じられなかったこと、

勉強した曲が自分の大事なレパートリーになり、

できるようになったこと(奏法)が自分のものになり、

思う音が出せるようになってきました。

それでもまた、

新しい課題、次の課題が見えてくる。

そんな連続です。

 

また次は別の曲で、5月に本番があります。

早速、その練習を始めています。

 

ピアノの先生をしていても

演奏・勉強を続けている人は少ない。

私も子育て中休んでいました。

けれど、常に新しく学び、練習し

真摯な気持ちで音楽に向き合い、演奏する

そんな道を行くことにしたのです。

 

若いころが最高、ではなくて

年齢を重ねながら進化し続ける道、

その道に入ったのだと思います。

 

学ぶことが面白い

それって、本当に幸せなのです。

 

聴いてくださった方がいてこその本番です、

本当にありがとうございました!