9歳・10歳男子の生徒さん。
シュタイナー教育でも、
「9歳から10歳に大きな変化があらわれる」
ということが言われますが
本当に、そうなんです。
うちの息子も今、4年生ですが
この「4年生」という一年間、みていて、
大きな変化を感じました。
それは、本人の意識の変化なんです。
「周囲と自分」を区別して、見始めます。
大人を、自分とは別のものとして、
冷静に、見つめるようになります。
ちょっと距離をおいてみるようになるようです。
学校の先生も、小さいときは「先生~!」と信頼していたのに
急に、「あの先生は言うことが矛盾している。」と言い出したりします。
一方で、何か尊敬できる先生のことは、信頼します。
そしてこれは、私からみて思うことですが
この時期の子どもは、
心を動かされることは、ちゃんと伝わるんです。
そして、心に残っていきます。
ピアノのレッスンも、伸びるときであり、
反面、面白くなければやりたくなくなります。
教師の在り方が問われる時、だと思います。
4年生(10歳)男子。
音楽の「表現」について、伝えて
感じ取って演奏に表したら、面白くなってきます。
どんなイメージのスタッカート?
ゆっくりな鐘の音をあらわす曲。
鐘の余韻をイメージして音を鳴らすと…
いきいきと表現して弾いてくれました。
「表現のスイッチ」が入ったら
○○くん自身が、面白くなって
私も楽しいんです。
3年生男子。
交互に強弱で表現するのが面白い、短い曲。
あ、面白いな
そこが、表現の入り口。
まだまだ譜読みが難しかったりしますが
そこは、伸びる時期なんですよ。
コツコツ積み重ねれば、できるようになる時です!
余談ですが
息子も、9歳(3年生)までは
「ママー」と甘えてベタベタしたり
ママ大好き!と一日何十回言うのかってくらい、言っていたのに
10歳の誕生日すぎると、急に「お母さん」と呼ぶようになり
甘えなくなり、でも
「大好き、って言わなくなっても、同じ気持ちやから…」と言っていた通り
信頼関係はしっかりあるようです。
私は、子どもたちはどの子も
それぞれに尊重したいし
それぞれに素晴らしさがあって
それを、認めているし
存在そのものが素晴らしいし
今、その成長の過程をみせてもらって嬉しい。
レッスンでも上から目線で言って従わせるなんて
もってのほか!
と思うので
そこが伝わっているのかな、と思ったりします。