おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

脳みそのなかの新しい道

3月からレッスンに来られている、○○くん。

早速、ピアノを弾くときの身体の使いかた(奏法)

のお稽古をしています。

 

2月末に体験レッスンに来られたときは

こんなようすでした。

 

kaoripiano.hatenablog.com

 

○○くんのお母さんもおっしゃっていましたが、

私たちの小さい頃、ピアノのレッスンを受けたときは

「手は、卵をつかんだように、丸くする」

「手は、ゆらさない」

というような、指導だけで、

どうすれば、いい音が出るか?

どんなふうに打鍵すれば、どんな音が出るか?

については、全く習ったことがありませんでした。

(同世代のかたに聞いても、皆、同じようでした。)

 

ところが、こんな指導では

手をかたくして、弾く子どもがほとんど、

ということになってしまいます。

 

さて、○○くんのレッスン。

もt○○くんの弾き方は、手の重さが鍵盤に乗っていないため、

音が鳴っていません(ふにゃふにゃした芯のない音)でした。

 

私の指のタッチポイント(打鍵する部分)を

○○くんの手の甲に、乗せてみます。

 

そして、①と② 2種類おきかたを変えて

「①と② どう違う?」と聞いてみました。

○○くんは、

「①が、力が入っていない

②は力が入っている」と答えます。

 

「うん、いいこと言ったよ!

①は、重くないよね。

こうやって(やってみせる)、

手を乗せる人が

力を入れていると、手の重さが伝わらない

から、置かれた人は、力が入ってないように感じた。

②は、手を乗せる人が

力を抜いているから、手の重さが乗ってるねん。」

 

こうして、○○くんは、一音一音、

鍵盤に手の乗せ方を練習していきます。

 

すぐに音が変わってきました。

 

○○くんに感想をきくと、

「ちょっと、むずかしい」と。

「うん、今までと違うやりかたで弾くから、

むずかしいよね。

でもそれは、

○○くんの脳みそが、新しいことをしてるからやねん。

脳みその回路っていう、道は、いくらでも新しくできるんやで。

今、新しい回路ができていってるんやで」

 

奏法のレッスンは、決して、

つまらない、辛気臭いものではないです。

おもしろいんですよ。

 

もちろん、ほかのお稽古も平行してやっていきます。

結果が音になってすぐ聴こえるから、おもしろいですね。