おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

「コツ」を伝える

中2の娘が、中学校の「合唱コンクール」でピアノ伴奏をする!

ということを知ったとき、驚きました。

(娘が、ほんとに立候補するとは思ってなかった)

 

というのは、実は…

私が実家でのピアノ教室を閉じて、

今の家にグランドピアノを持ってきたのは、娘が小4になるころ。

その後も、娘にはずっとコンスタントに

ピアノレッスンをしているわけではなく、

本人のやる気のある時期にだけレッスンするという

かなりマイペースなお稽古で、この年齢になりました

…母がピアノ講師だから、という理由も大きいでしょうけれど

 

ずっとピアノを習っている、この年齢の子たちに比較すると、

「上手くないから」と、本人も恥ずかしがります。

そんな娘は、幼い頃から身体を動かすのが苦手で、

幼児のときもジャンプができず、走る姿もぎこちなく、

運動会のダンスでは、動きについていけず、いつも困っていました。

音楽でも、リズムや拍を取るのが苦手で。ぱっとリズムに乗ることが難しい。

そういう、気質のようです。

じっと座って本を読んでいるのが幸せな子です。

 

でも、音楽が好きみたいです。

ピアノも、好きなんです。

それなら、上手なほかの子と比較してないで、

ピアノのお稽古も、自分のペースでやっていってみたら?

そんなふうに励ましているうちに、中学生になって、よく弾くようになりました。

 

しかし、学校コンクールの伴奏!

指導者である私も、ちゃんと弾けるように導いてやらなければ!

と、練習を見ています。

こういうとき、本番までに弾けるようにするには、

奏法のコツを伝える

に限ります。

 

音のバランスを聴いて、どの音を響かせるか

どんな音を出すか

そのために、指や手首、腕をどう使うか。

奏法のコツのダイジェスト版、みたいなレッスンです。

 

実は、お正月休みには、

「奏法のコツ」以前の段階で、あれこれレッスンしていました。

それは、

娘が、拍子感が、あまりにもつかめないのです。

ここで、夫も登場。

夫は音楽はできないのですが、合氣道の指導者だったので

その夫が娘にさせたのは、

合氣道で「腕回し運動」という、基本の稽古。

上にあげた腕を自然に落とし、その腕がまた自然に上がる

という動きなのですが

音楽の、一小節をおおきなひとつのかたまりとして

体で感じるのには、いい稽古です。

 

音楽は、上手で得意な子だけのものではない。

娘のような気質の子でも、マイペースにお稽古すれば

ピアノが友だちになる、と思います。 

遅咲きでもいいよね。

 

私も指導者として、音楽をつかむコツ、

奏法のコツを

あの手、この手で伝えながら

身体で音楽表現」できて

ピアノが友だちになる子どもが増えるよう

ガイドしていきたいと思います。