上達するための練習に大事なのは、漫然とやらない。
練習が必要なことは、何でもそうなんです。回数より、どれだけ濃い練習ができたか。
それは、「一回一回が違う練習」であることだと思います。
ピアノをはじめて少しの、お子さんのレッスンのようす。
私と連弾で弾く曲です。
一回目、まずは通して、全体の流れを感じて弾いてみます。
二回目、今度はうたいながら弾いてみよう。(歌=歌詞と音を一致させるのを感じる)
三回目…、
「スラー」はなめらかにつながることだね。
こんな感じ(♪ 弾いてみせる)で、きれいにつながっているね。
○○ちゃんの弾いたのは、こんなふう( ♪まねして弾いてみせる)だったから…
(ここで、きれいに弾くためのポイントを伝える)
○○ちゃん、納得して弾く。
「きれいだったよ!」 ○○ちゃん、にっこり。
導入期には、こうやって連弾しながら、音楽の流れを止めないように弾く癖をつけます。
そして、一回一回が無駄のない練習になるよう、意味なく「もう一回」の指示をしないようにし、子ども本人がどこに意識を向けるかわかるよう、言葉がけします。
こうして、「演奏の美意識」もつけていってもらいます。
導入期をすぎたら、「自分で気付く」をポイントにレッスンしていきます。また書きますね