昨夜は、私の「師」である先生と、お電話でたくさんお話しました。
師、古賀恵先生は、作曲家の先生です。
先生にお世話になりはじめたのは、私が高校生になるときから。先生のお宅に、音大入試に向けて入試にあるソルフェージュや、楽典を学びに通いました。
音大生になってからは、音楽理論の授業でわからないときに試験前に個人授業をお願いしました。卒業してからは、まずは友人とジョイントコンサートで演奏する曲目のプログラムを組む相談に乗っていただいていました。
その後もいろいろな面で導いてくださって、20歳代後半には、ピアノのレッスンもお願いしました。
おかげで、小さな会場ながら、ベーゼンドルファーのピアノで、はじめて一人でのリサイタルをすることができました。
昨夜は、人生のなかでの音楽というものについて、たくさんお話しました。私の話、相談もたくさんきいてくださって、先生のご意見や想いを話してくださったり、長話になりました。
先生は作曲家ですが、楽曲そのものはもちろん、ピアノの演奏法についても深く研究なさっています。
本当に素晴らしく耳のいい方で、お話を伺うだけで大変な勉強になります。
先生のレッスンは、楽譜の深い読み方だけでなく、どんな音楽を演奏したいのかを引き出してくださる、素晴らしいレッスンです。
先生ご自身も、身体の使いかた、奏法に関して深く研究なさって、大人の生徒さんの音もどんどんいい音に変化させていっておられます。
一方、世間で名の知れた演奏家の演奏に対しても、批評家や多くの意見と違う感想、見方をお持ちのことも多く、ピアノの「音」や、音楽の内容に対してのその意見は、大変鋭いものです。
その耳の鋭さと音楽の深い聴き方を、私は深く信頼し、学ぶことばかりです。
先生が毎年開催される、大人の生徒さんの発表会に、30歳のとき(もう14年前です)出演させていただきました。当時、定期的に先生にレッスンを受けていました。
そのとき私が弾いたシューベルトのソナタを、「本当に、味のあるいい音だった」と今も、何度も、言ってくださいます。
そして、これからもっといい音になり、いい演奏ができるようになるから、と励ましてくださいました。
導いてくださる師の存在は、かけがえのないものです。
また先生に聴いてもらいたい! 改めて、学び続けたい!という想いを強くしました。