子どものレッスンでは、新しい宿題を出すとき、その場で「予習」をしています。
(私の長年のレッスンのやりかたです。)
新しい楽譜を、まずは音を出さずに一緒に「見て」、どういう曲かな?というのを予測をたてます。
調、拍子、鍵盤のポジション、リズムなどの特徴…。
新しく習うことがあれば、そのとき話します。
そして「初見」で弾いてもらいます。
理由のひとつは、初見の力をつけるため。
それからもうひとつ、これも大事なことなのですが、その子が「おうちでの練習を、どのようにしているのか」私が推測し、その子の練習状態を知るためです。
初見で弾くとき、なるべく早く的確にざっと全体を曲想をつかんで、弾けたらオッケー。
この調子で1週間練習すれば大丈夫、と声かけできます。
そこで初見のときわかる、気をつけないといけない問題がある場合。
たとえば「今日の空は、真っ青で気持ちよく晴れています。」という文章を
「きょ・う・の・そ・ら・は・まっ・さ・お・…。」という風に読むと、全体の意味がわかりません。
もぐらたたき式に、でてきた音出てきた音をひとつずつ弾くやり方だと、そんな風になって、全体をつかむのがだいぶ練習したあと、になってしまいます。
それから、小学校低学年までだと、おうちでお母さんにそばで見てもらって練習することも多いと思いますが、もしも、譜読みにお母さんのお手伝いが多すぎて、本人の読譜力がついていない場合。
などなど、このレッスンでの「予習」でわかります。
それから子ども自身も、「今回はこんな曲が宿題なんだな」と前もってわかると、
練習する気も起きやすいのではないかと思います。
毎週の積み重ねですが、すこしづつ力を付けていってもらえたらなと思っています。