おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

楽しいクリスマス会♪

今年も残りわずか。明日は大晦日ですね。

この辺りの小学校の修了式の午後、

レッスン室でクリスマス会をしました。

 

幼稚園の子~低学年の子だけで、

小さなクリスマス会です。

 

初めましてのお友だちもいます。

だからまずは、自己紹介を兼ねた、当てっこゲームでスタート。

 

ピアノを弾きたい人だけ、弾いてくれました。

年長さん3人は「カノン」(追いかけっこ)になる曲を弾いたり

クリスマスの曲や、好きなポピュラー曲弾いた子も。

私もクリスマスの曲を弾いたら、みんな歌ってくれました♪

 

それから、ミュージックベル。

練習なしの一発本番…、だけど、和やかな中でなので

すごくうまくいったグループも、そうでないグループも

楽しかったみたいです(^^)

 

お部屋でできるちょっとしたゲームもして、

 

お楽しみのおやつ(#^.^#)

 

お皿に、小さなお菓子と私の焼いたクッキーをのせて

みんな、喜んでくれましたよ(^^♪

 

この日と翌日で、教室のレッスンは冬休みです。

 

皆さま、今年もありがとうございました!

毎日毎日、私自身レッスン(仕事)が本当に楽しみで

生徒さんたちと会えたことがうれしかったです。

 

来年も、どうぞよろしくお願いします。

 

個人懇談期間。お伝えしたいこと

11月末から12月、個人懇談期間でした。

 

普段、レッスンの様子をご覧になっているお母さま、お父さま

また、生徒さんが一人でレッスンに来られ、お家のかたへは、レッスンノートやメールでのご連絡という方

どなたもなかなか、普段ゆっくりお話しができないので、

今年度は個人懇談をすることにしました。

 

お子さんのお家での様子や、お母さまのお考えや、レッスンへの想いをお聞きしたり

私から改めて、お子さんの様子やレッスンの意図をお伝えしたり

有意義な時間となりました。

 

私からお伝えして、お母さま(お父さま)と共有しておきたいことは、一番は

「お子さんが幸せになるための、ピアノレッスン」ということ。

 

それを「どのように」という方向性としての

「響きを聴くレッスン」であり、

「根っこ育て」。ということです。

 

誰かと比べて、とか

何年生で何歳で、何を弾くか とか

そういうことでは測れない。

ということを、みなさんにお伝えしました。

 

お子さんご自身が、どう感じているか

また、ひとりひとり、持って生まれたものがありますので

その子のそのままを尊重しましょう、ということ。

 

ピアノは、人前で弾くことも大事なのですが

その子の中で何が育っているかが、もっと大事だと思います。

 

持って生まれた「タイプ」がありまして、

普段、お家でほとんど練習しないのに、

レッスンには通い続けてコツをつかんで、

学校の大きな行事で堂々と、難しい曲を弾く子もいれば

 

逆に、レッスンでは繊細に、優しいピアノを弾く

(私の前で心を開いてくれているのだと思います、)

けれど、人前にどんどん出るかというと、そうではない子もいます。

 

パッと音を聴いて覚えて弾くのが得意な子、

楽譜の理解がゆっくり、ゆっくりな子

本当にいろいろです。

 

それぞれ、その子のそのままを認めてあげて…、

どの子にも「時期」がありますから!

 

お母さんが「見守る」姿勢でいらっしゃると

お子さんは、安心してその子のペースで伸びることができます。

 

さて、今年も残りわずかです。

明後日は、レッスン室で小さなクリスマス会♪

楽しみですね(^^)

「ピアノ音楽くらぶ」始まります

前記事の最後に書いた

1月から毎月一回のグループワーク、

「ピアノ音楽くらぶ」という名前にしました。

11月後半からお試しで、すでに始まっています。

 

教室で、年齢や進度の近い子、2人から3人でグループになります。

普段、個人レッスンではなかなか取り組めないことや、

レッスンというよりワークショップ、グループ学習的な内容。

 

子どもたちが、できるだけ能動的・自主的・積極的に学べるように、

講師が提示する材料は最低限にして、

生き生きした雰囲気のワークになるように、配慮しています。

 

と、これは私の挙げた「ピアノ音楽くらぶ」の方向性ですが

 

実際やってみると、

「楽しい~!!」

と、子どもたちは本当に生き生きしています♪

 

幼稚園グループ、小学校低学年のグループは

「リズムってなに?」

という、私の問いかけから始めました。

 

どんなところに「リズム」はあるかな?

ことば、おしゃべりにも、リズムがあるね!

「じゃんけん」にも!

いろんな遊びにも。

 

うたごよみ」でうたあそびしていた子は

いっぱい遊びうたを知っているし。

 

うたあそびのうたを、楽譜にしたらどうなるかな?

 

…そんな感じで、

大盛り上がり!!

 

30分があっという間だったようで、

楽しい~!またやりたい!との声。

 

とってもいい感じです。

 

高学年や進度の進んだ子のグループはこれから。

違う内容を考えています。

 

みんなのスケジュール調整が課題ではありますが、

毎月続けていく予定です。

教室のピアノレッスンの方向性。私の想いとこれから

ピアノを教え始めて30年になりました。
音大入学時に、近所の子を教え始めたのが始まりでした。
始めたころの18歳の私は、講師としてはまだまだ、本当に未熟だった…と、
今は思います。

結婚、その後子どもが少し大きくなり、
今の自宅教室でレッスンするようになり、
改めて、自分自身のレッスンを受けながらの勉強、演奏も再開し続けています。

生徒さんへのレッスンも、経験を積んで、
若いころよりずっと内容が深くなり、「質」を高めてきたと自負しています。

また、
ピアノの演奏を教えるという、レッスンについてだけでなく、
「子どもを見る目」を深めてきたと思っています。
それは、私自身の生き方、人生勉強と深く関わっていることです。
(これから、そういうこともブログにも少しづつ書いていこうと思います。)

ひとりひとりを見て、その子の理解のしかた、
感じ方がどうかを感じ取る。

そういうことが、私はとても得意だと思います。
その子にとって何かが難しいとき、理解し、できるようになる道筋。
講師としてちょうどよいものをちょうどよいくらい、
自分の引き出しから出してきて、提案すること。
音楽のイメージを持てるよう、伝えること。

レッスンでのいろんな角度から積み重ねてきた体験が、
ある日、結びついて、
パッと、その子の中で腑に落ちるときが来る。
そんな道が見えるのです。

「いろんな角度から積み重ねた体験」
から生まれた理解や、できるようになったことは、
自然と時期が来て熟したものなので、
ああしなさいこうしなさい、練習しなさいで
一見、クリアできることとは、質が違うのです。

そして、
レッスンは、音楽を通した、繊細なコミュニケーションだと、
日々、感じながらレッスンしています。

レッスンの中にこそある、深い豊かな時間…。
そんなふうに、
レッスンを受けて年数が経つごとに、
ひとりひとりの子に変化が出てきます。

私の伝えたいことを感じて、すぐに演奏の表現に変化を見せてくれたり。
たとえば、
大人しく、あまり意見のなかった子が、
リラックスした笑顔を見せてくれ、曲の表現について話しあえたり。

レッスン前に今日学校であったことなどの、雑談ももちろんいいのですが
そんなことよりも、もっと深い
音楽の中にあるものを、感じあう交流、
というようなものかもしれません。

音楽は、
目に見えるものや、数字で表わせる成果が出るわけではありません。
成果は、
何歳でどの曲を弾ける、といったものではないのです。

どれだけ深く豊かな体験ができるか、
そういうことが
一生の宝になっていくのだと思います。

さて、
長年レッスンをしてきて、お月謝はずっとそのままでしたが、
このたび、来年1月に、お月謝改定をさせていただくことにしました。

内容をさらに深め、「響きを聴くレッスン」を軸にしながら
生徒さんに、ここの教室、この先生だからこそと
思って喜んで来ていただけるように、
日々感覚を磨き、ひとつひとつのレッスンを大事にしてまいります。

そして、通常のレッスン時間だけでなく、
進度の近い子2~3人づつのグループを組んで、
グループワークを、月一回、することにしました。
これについては、お月謝やレッスン料はいただきません。

「ピアノ音楽くらぶ」と名付けました。

1月に先がけ、すでに、始まっています。
次に、その様子を描きたいと思います。

秋のピアノ、部屋の音響調整、私のレッスン近況。

気持ちよい季節ですね!

この季節、うたあそびクラス「うたごよみ」では、
「すすきがゆれるよ…」と歌を歌いますが、
本当にピアノの部屋から、お隣の空き地のススキたちが、
風にゆらゆら、揺れているのが見えます。

ピアノにとっても、よい気候です。

今年は真夏の、酷暑で…
音質が落ちていたピアノも、
9月半ばにはすっかり、音質が戻りました。

毎日24時間、かけっぱなしの除湿機ですが、
水の溜まる量も落ち着いてきました。

来てくださった調律師さんも、
酷暑で音が悪くなり緊急対応で来て下さったときと全然違う、と
温度・湿度に伴っての、ピアノの自然の変化が
思った以上だと驚いておられました。

ピアノも置いてある地域の環境に左右されますから。

そして、またいい音に、整えてくださいました。
気持ちよく弾けます!


さて、私も、先生にピアノのレッスンを受けています。

今年は、本番前だけでなく、普段から勉強しようと
間をあけずにレッスンに通っています。
今は、改めて古典派のソナタから勉強し直し中。

本番前ほど時間を取って練習しないにしても、
やはり、レッスンに通うとなると、毎日集中して、真剣に練習します。

一音一音の出しかた、身体の使いかた、
楽譜から読み取るもの。
そして、音楽のつくりかた。

「音楽のつくりかた」は、
やはり、「こんなふうに弾きたい!」という、
イメージが持てるかどうか、が大事です。

先日、聴きに行った演奏会は
ピアノや管楽器のソロ、声楽、合唱が演奏されました。

改めて、
生の、よい演奏を聴くことは、本当に勉強になりました。

年配のピアニストが、
本当に生き生きとした若々しい、フレッシュな演奏をされて
わぁ、いいなぁ…と。
こんな音が出せたら素敵!

改めて、私もがんばろう!
と思いました。

それから。
この秋、
私の先生にピアノの部屋の状況を見ていただいて(置いてあるものの写真)
アドバイスに従って、部屋の音響調整も、さらに、しました。

グランドピアノの前に座って左側は、
反射面がよい。

ということで、かなり以前から、
左側の大きなガラス窓は、レースのカーテンを開けて弾いています。

右側は、吸収面。
コンサートでお客様が聴かれる側です。

なのですが、床がフローリングなので、
今までより少し、吸収するものを増やしたほうがいい。

という先生のアドバイスで、今回、
木の本棚を少し増やし、
毛足の長いウールのラグを足しました。

比べると、確かに音の響きが違います。

「響きを聴くレッスン」で、
生徒さんたちにも体験してもらいたいと思います。

ホームページ「講師紹介」から

新しくなったホームページから、ご紹介です。

 

『講師紹介~「響きを聴くレッスン」を始めるまで』

 

つまり、プロフィールなのですが、

私の今までのこと、現在のこと、

飾らず、ありのままに書きました。

 

そのまま、貼り付けます。

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かおりピアノ教室では、

「響きを聴くレッスン」

を基本にしています。

 

ピアノを始めたばかりの小さい子でも、

どんなに易しい曲を弾くときも、

自然な動きで(つまり、奏法の基礎を大事に)、

音色、響きを聴いて、音楽的に演奏できることを目指して

レッスンしています。

 

そのわけは…

 

長くなりますが、私の体験をお読みください。

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【本質力を身に付けたい。その一心で…】

 

大阪音楽大学短期大学部ピアノ専攻卒業。

入学当時から、近所の子どもたちにピアノを教えはじめました。

 

卒業後、自宅の教室で生徒さんにレッスンをし、

友人たちと毎年、大きなホールで、ジョイントコンサートで演奏をしていました。

 

しかし、自分で演奏のしかた(今思えば、奏法のこと)には、

納得いかず、ずっと疑問がありました。

 

子どものころから音大卒業まで受けてきたピアノのレッスンでは、

身に付けられなかった、教わらなかったことがある、と気付いていました。

 

弾くことが好きなはずなのに、弾くのがしんどい。

思い通りに弾けず身体が動かず、本番(人前で弾くこと)が恐怖。 

 

「本当の音楽って、演奏って何?」

「どうすれば、身体が思うように動き、ラクに弾けるのか?」

「美しい音、イメージを音であらわすには?」

20歳代になって、それらを、探しはじめたのです。

 

そして、学びたいことを教われるレッスンをしてくださる先生も探し始めました。

(音大では、門下生制度があって、自分の先生以外のレッスンを受ける機会がなかなかありませんでした。)

 

ただ難しい曲を、がむしゃらに練習するのではうまくいかない。

楽譜通りに音を弾く、というだけでなく、音楽を身体で感じて表現したい。

「本質力を身に付けたい」その一心でした。

 

【心と身体の使いかたを学ぶ】

 

20歳代後半。

自宅教室で生徒さんに教える以外に、社会人として楽譜関係の仕事もする忙しい毎日でした。

その頃レッスンを受けた先生から、初めて脱力の仕方などを教わり、必死で今までの弾き方を変えていきました。

 

(しかし、忙しさもあり、若くもあり他にしたいこともたくさんあって、ピアノの練習だけを継続的に続けていけず、奏法としても、音楽的にも、まだまだだった、と今は思います。)

 

その頃、

興味のある、音楽以外のことにいろいろと取り組むようになっていました。

 

「心身統一合気道会」で(当時は、「氣の研究会」)心と身体の使い方を稽古したり、

シュタイナーの舞踏芸術「オイリュトミー」をしたり、

ほかにいくつかのボディーワーク。

 

そして、ピアノの演奏は、「音楽」ですが、

身体を通して表現するので

身体全体の使い方が、重要だとわかってきました。

 

身体がかたまっていると、思い通り動かない。

ゆるんでいて、身体の軸があって、

細かい部分の使い方の意識を高めていくこと、

「身体の意識」が大事…。

 

数年後には、明らかな変化がありました。

20歳代前半まで、

人前で弾くときは緊張して手が震え、まともに演奏できたためしがなかったのが(緊張で身体が固まったり、指が浮くのも意識と身体の使い方と関係がある)、

小さなサロンでソロ(一人で)コンサートも、することもできました。

 

さらに、子どものころから、極度の末端冷え性で、

1年の半分(10月から5月くらいの秋~冬~春)は手が冷えて、指先に全く意識が通らず、つらい思いをしていたのも、

いつのまにか、治っていました。

 

心と身体、その両方の「使い方」が大事だったのです。

 

【現在も学んでいます】

 

音の響きを聴きながら、音楽表現と結びついた身体の動きを高めていく。

 

一回弾くごとに、ここはこんなふうに…とニュアンスや音色の変化に気を配り、

弾くにつれて自分の感覚も深まります。

だからこそ、面白い…そういう練習です。

 

楽譜から作曲家たちの表現した音楽の意図を読み取って、

ひとつひとつの音の色合いや響きをつくり、音楽の表現をする。

 

今、尊敬する先生にレッスンを受けています。

 

大作曲家たちの残した楽譜という遺産。

それを演奏するという、深い深い世界。

日々、ピアノの練習をしながら、勉強中です。

 

私自身、真摯な気持ちで

発表会やサロンコンサートなど、本番で弾くこと。

自分もレッスンを受けて、勉強を続けること。

 

練習をして、前より自分の演奏の質が高まったと感じても、

先生のレッスンを受けると、その次、その次の段階に気が付いていく。

一音一音、磨いていく。少しでも何も考えずに弾くようなところがあると、先生から、気付かされます。

 

常に、客観的に聴いてもらって、

謙虚に、自分を磨き続けてこそ、

レッスンでも生徒さんに伝えられるものがある、と思っています。

 

音大の学生でいる間なんて、長い人生の中では短い。

その間に勉強できることなんて少し、なのです。

年齢や経験を重ねながら、勉強を続けて深めていくかどうか。

そこに、「質」があらわれると思うのです。

 

私もピアノの練習が全くできない時期もありました。

しかし、今だから若いころわからなかったことがわかる。

体力と練習量でがんばっていた若いころより、

「質」を高められ、「質」を理解、できていると思います。

 

今は、練習することが面白くて、楽しい。

それは質を高めることを常に追求する楽しさ。

 

本番で、演奏を人に聴いてもらうことも、それは真摯な気持ちで準備しますし、演奏は聴いてもらってこそ、だと思います。

 

身体の使いかたについては、2012年から毎月一度、

「フェルデンクライス」というボディーワークのレッスンを受けています。

(動きを改善する、気づきのワークです。)

 

【子どもたちには、初歩・ピアノの導入期から伝えたい】

 

私自身が学ぶ機会を得られなかったために、まわり道をしてしまった、

ピアノの弾きかた(=奏法)、

 

けれど、だからこそ

ピアノ教室の子どもたちには、「ピアノを習う最初から」伝えたい。

ひとつの音を弾くときから、どんな響きか聴く習慣を身に付けてほしい。

 

現在は、巷に電子音があふれています。

一方で、丁寧に奏でる音、空間に響く生の、美しい音に出会う機会は、少ないかもしれません。

 

整えた音響・よく調律された生のピアノの音は、

響きの表情が本当に豊かです。

弾きかたによって、音が変化するのがよくわかります。

 

小さなお子さんでも、レッスンでの声掛けひとつで、

音色が変わり、音楽が変わります。

 

レッスンに来られるお子さんだけでなく、保護者さんも、

「ピアノってこんなきれいな、音だったんですね」

と気づいていただけることが、よくあります。

 

「豊かな音楽の世界への案内人」でありたい、

そして「どんなふうに弾きたい?」を引き出し、そのためにはどうすればいいか?

そのお手伝いをレッスンでしたい、と思っています。

 

【ピアノ以外の体験】

 

私自身の体験の話に戻ります。

30歳のときに、結婚し、子どもが生まれました。ピアノの置けないマンション暮らしでした。毎日ピアノが弾けない、そういう時期でした。

二人目の子どもが生まれ、結婚後も実家で続けていた教室を閉じました。

それからは、自分の友人のお子さんにのみ、出張レッスンを続け、子育てしながら、ピアノ以外の体験もいろいろしました。

 

子どもと外に出て自然体験をしたり、わらべうたや手遊びをしたり。

仲間と自主保育をしたりしながら、シュタイナー教育的な幼児のうたあそびを模索し始めました。私の子どもにうたあそびをしてくださった先生にもいろいろ教わりました。

 

小さな子が自然に、遊びながら歌っている世界を大事にしたい。

そこから、イメージ豊かな音楽体験をできるようにしたい。

10年後。その願いから、今の「うたごよみ」が生まれました。

 

うたあそびを体験していると、暮らしの中で

子どもたちが触れる、たとえ小さな自然でも、そこに「ものがたり」が生まれます。

 

そんな体験が、豊かなこころをはぐくみ、将来、イメージ豊かな音楽演奏ができることにつながるはずです。

 

やがて、私の子どもたちが少し大きくなり、

今の自宅で、教室をひらくことができました。

 

今なら、若いころ自分ができなかったレッスンができる。

 

はじめてピアノに触れる小さい子の体験から、

大作曲家の名曲を弾けるようになるまで、

ひとつながりになった、

「心と身体を育てる」、「響きを聴くレッスン」。

 

どんな易しい曲でも、弾くことが喜びになるレッスン、

私自身が、子どものころに受けたかったレッスンです。

 

【そして、響きを聴くレッスンへ】

 

私の音楽体験が私をつくり、

ピアノを弾くことが、私を育ててくれています。

 

レッスンで、習う人のレベルにかかわらず

響きを聴き、音楽的な体験を重ねることで

心と身体を、育てていくことができます。

 

18歳からピアノを教え始めて30年。(2018年現在)

 

~レッスンは、音楽を通してこそできる、繊細なコミュニケーション。

生徒さんがどう感じ、どう理解しているか

感じ取ること、そして伝えること、

 

その時間、生徒さんとの交流は、私にとって喜びです~

 

レッスンでお伝えしていくこと、

それが、私の使命なのだと思っています。

     

kaoripiano.jimdo.com


ピアノは生きている その②~猛暑の夏…温湿度管理のこと

前記事の続きです。

 

よろしければ、こちらからどうぞ。

 ↓

ピアノは生きている その①~「響きを聴くレッスン」のために - かおりピアノ教室~兵庫県川西市 松尾かおり

 

この夏の猛暑、というより酷暑。

人間にとっても本当に大変でしたが、ピアノにとってもそうでした。

 

ピアノの部屋の温湿度計をチェックしながら、

除湿機を、使ってはいました。

 

しかし、猛暑が続くようになり、レッスンのときと自分の練習のとき、強めにエアコンを効かせるようになって(暑すぎて…)、

 

ある日突然、

「!!? えっ⁉」

 

生徒さんのレッスン中、ある部分の音が、変なことに…!

 

フェルトのような、音になってしまいました。

 

シフトペダル(グランドピアノの左のペダル)、

楽譜に「u.c.  =ウナコルダ」と指示があったときに使う、弱音ペダルなのですが、

このペダルを踏むと、鍵盤とアクションが右にずれて、

鍵盤とつながったハンマーが、3本の弦を打っていたのが、

ずらしたために2本の弦だけに当たるようになる というものです。

 

まるで、そのペダルを踏んだときにちょっと似ているような…

それで、フェルトっぽい感じの音です。

 

とっても困ってしまいました。

 

発表会前だったので。

いくつかそんな音が混ざり、試しに、私がソロで弾くために練習していたショパンを弾いても、

音質がバラバラなので、我慢ならない...、

これでは、聴くのが辛くて、私はとても弾けない…!

 

調律師さんにお電話したら、

お忙しい中、かけつけてくださいました。

 

見ていただいたら、なんと、暑さと温湿度の差にやられ

鍵盤からハンマーにつながるアクション部分を、とめてあるアルミが、

反ってしまっていたそうです!

 

ひとつひとつ調整して、応急処置してくださいました。

 

それで、温湿度管理の再度見直しをしました。

 

ベストな湿度は50%くらいなのですが、

それまで、この夏は、

ひどいときは70%を超えて、80%近くなるような日もあり、

エアコンをかけると、一気に湿度が下がり、

ハッと気付くと40%になっていることも…。

 

これでは、ピアノもしんどかったと思います。

 

それから、

一日何回も、湿度計チェックしながら、

エアコンの使いかたを見直し、調整、

除湿機は24時間フル稼働。

 

わかったのは、

エアコンは、温度設定より、風向と風量設定に気を付ける必要がある。

 

必ず弱風。風向は上向き固定。

単にそれだけで、湿度は下がりすぎることはなくなり、ベストの50%を保てるようになりました。

 

ピアノの部屋の構造上、除湿機が効きにくい。

24時間フル稼働は基本。

 

エアコンをかけるときは除湿機は切り、かけないときは除湿機をかけっぱなし。

 

ちなみに、除湿機はいいものをと

「コンデンス除湿機」を購入しました。

おまかせ設定で、50%を目指し、自動で調整になります。

 

それで、だんだんピアノの音も、安定してきました。

 

しかし、一日泊りで出かけて、帰宅してみると。

また…!

フェルトの音になってしまいました。

除湿機はかけっぱなしで出かけたのに…。

暑すぎて、追いつかなかった(湿度だけでなく温度もやっぱり影響がある)、ようです。

 

こんな酷暑だと、昼間はエアコンも要るんですね。

(エアコンかけたまま出かけないといけないのか…⁉)

 

あぁ…とがっかりしましたが、

2・3日で音の調子が戻りました。

 

本当に、ピアノは生きていますね。

気温によって、「今日の音は…」と毎日変化がある、

そんな厳しい夏でした。

ピアノさんに、しんどい思いをさせました。

 

人間にとってもしんどかったですね!熱中症のニュースも多かった。

エアコンがないと居られない、なんてひどい暑さは

今年だけでおしまいだといいですね…。

 

9月になって、涼しくなり、

ピアノの音も、すっきりとしてきました。

本当にほっとします。

 

気温が落ち着いてから…ということで、もうすぐ調律に来ていただくのが、楽しみです。