おとねっこピアノ教室  

川西市向陽台の個人ピアノ教室です。「ピアノで幸せに!」を願ってレッスンしています♪ お問い合わせはホームページ http://kaoripiano.jimdo.com/ まで。

芸術活動を通して、子どもをみる

ピアノのレッスンをしていると、

子どもってひとりひとり、それぞれ違う!!

ということを、いつも感じます。

 

子どもは本当に素直なので、

たとえば同じ曲をレッスンで弾いても、

表情もことばも反応も、もちろん弾き方も

全部、その子それぞれの個性を見られて

本当に面白いです♪

 

連弾して弾くと、「きれい~!」と歓声をあげ、

これ大好き!早く弾きたい~!!と表情豊かに感情を表に出す○○ちゃん。

同じ年齢の○○ちゃんは、レッスンでまじめにじっくり、集中して取り組み、

うたあそびでグループになると笑顔で屈託なく動く、違う面を見せてくれます。

レッスンではまだ一本指で弾いているけれど、自由に弾いて良いよと言うと、

なんだかとっても芸術的な即興演奏(=めちゃくちゃ弾き)を聴かせてくれる○○くん。

それから、それから…。本当にいろいろです。

 

芸術活動の中には、お家や園や学校でのようすとまた別の、

その子の個性、気質、

その子の表情、感情や思いなどが

出るのだと思います。

 

うちの子たちも、ピアノ以外の芸術活動ですが

息子は造形(シュタイナー教育の美術)と、手芸の授業を

それぞれ月に一回ずつ、受けています。

(娘も小学生の間は同じように受けていました。)

 

同じように色を重ね同じテーマの絵を描いても

その子それぞれ、持っているものが出ます。

手芸の先生にも、ずっと見守っていただいています。

そうやって小学1年から6年まで授業を受けて、

先生に継続して見ていただいて、その子のことを理解して見守っていただいて

育っていっている、ということは、

母としてもとても心強いのです。

その中から何か、子育ての指針となることも多いのです。

 

私も教室の生徒さんを、レッスンでガイドしながら

何年も何年もかけて、育ちを見守っていきたいと思います。

 

個性は、敢えてそれを伸ばそうしてただ何でも好きなようにやらせるというのではなく

講師のガイドで、体験していくこと、その中から

自然とそのままが、にじみ出るものなのだと思います。

 

ピアノのレッスンは演奏技術の上達ということも、目的ではありますが、 

ひとりひとりを尊重し、認め、体験そのものを大事にしながら

育ちを見守っていきたい、と思います。

学び、表現する中から、育っていくこともたくさんある、と思うのです。

きれいなフォーム

小2になるときからピアノを始めた、○○ちゃん。

習い始めて5ヶ月です。

とてもきれいなフォームが、身についています。 

 

習い始めた最初から、手首の力を抜いて

指のタッチポイントにきちんと腕の重さを乗せて弾くこと

をていねいにレッスンしてきて、

○○ちゃん自身も、毎週自分でしっかり練習してくるからでしょう。

 

レッスンのあとに、○○ちゃんのお母さんに、

「○○ちゃんは、何も悪い癖がついていない、

しっかりした、きれいなフォームで弾けていますね。

あとは、ソルフェージュをよく練習すれば、

どんどん進んでいけると思います。」

とお話しました。

 

「ほんと、きれいですよね。

うらやましいくらいです。」

と、お母さん。

お子さんが弾かれるのを、

きれいなフォームだな、いいな、と眺めておられるようす…。

いいですね!

 

お家では、○○ちゃんはお母さんに見てもらわなくても

一人でしっかり練習をするそうですが

ときどき、お母さんも一緒に連弾をすることもあるそうです。

素敵ですね!

 

お母さんは、

○○ちゃんのレッスン、練習の様子をみながら

「改めて勉強になっています」とのこと。

お聞きして、とっても嬉しく思いました。

 

これから、おさらい会などでも、

親子連弾を取り入れていきたいと思います。

楽しみですね♪

8月のうたごよみ その2

8月、2回目の「うたごよみ」です。

今回は、今ちょうど季節の、

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「ほおずき」を、用意しました。

 

8月のうたあそびのなかで、

「ほおずきばあさん」のわらべうたあそびもしているので

始まる前にほおずきを、見て、さわってもらいました。

橙色の袋の中に、小さな実が入っていますね。

 

この日は、2回めのうたあそびなので

みんなよく歌を覚えていて、自然と一緒にうたいます。

詩、手遊び、お手玉

そしてみんな大好きな、手をつないでつくる大きなお鍋!

 

夏の歌、お昼寝の歌

中田喜直さんの歌をいろいろ歌いました。

お舟がぎっちらこ…と舟をこいで海へ。

うずまきの貝がらを手にとって、耳に当ててみて…

中田喜直さんの「なみとかいがら」、素敵な歌です。

 

くどうなおこさんの詩に、私の作曲した「くじら」のうたは

今回も、うたあそび用にペンタトニックの音階でつくりましたが

くじらの、力強い感じの詩に

浮かんできたメロディーです。

 

夏のうたをたくさん歌ってからだを動かし、

うたあそびを楽しみました。

体験で参加のお友だちも、楽しそうに一緒に遊んでいました。

みんなの笑顔がいっぱい見られましたよ。

 

さようならの歌とごあいさつのあと、

ほおずきを一人一人にお土産にしました。

みんな手に手にほおずきを持って、嬉しそう!

いつもよりにぎやかな、さようならの時間でした。

 

夏も、もう終わりです。

次回、9月は、秋のはじまり。

またすっかり違う雰囲気の歌で遊ぼうと思います♪

8月のうたごよみ

毎日、暑い日が続きますね。

うたごよみ」では

季節のうたを歌って遊び、その季節と自然を

子どもたちに、いっぱい感じてもらえるようにしています。

 

はじまりのうたや、ご挨拶のうたあそびのあと、

いくつかの手遊び。

小さい子にとって、指をさわったり、

手を動かす遊びはとっても大事。

「動きの目覚め」にもなります。

うたやことばのリズムに合わせるので、楽しいのです。

 

畑ではかぼちゃが採れる季節。

お手玉をかぼちゃに見立てて、手をうごかして遊びます。

 

立って手をつなぎ、輪をつくります。

輪が小さくなって、みんなのお顔が近づくと

自然と笑いがはじけます!

 

暑い夏は、お昼寝がきもちいい~。

お昼寝の歌でからだをゆらします。

 

お友だち同士で手をつないで、お舟をつくって

海へ漕ぎ出します。

あれっ?お舟がひっくり返ってますよ~!

 

今月も、新しく私が歌をつくりました。

くどうなおこさんの「くじら」の詩に

曲をつけました。

ざぶ~んとしぶきをあびて、くじらの気分になったかな?

 

8月は、お話(素話)はお休みで、

小さなきれいな音の出る楽器で、音遊びをしました。

 

うたごよみ」は

参加している子どもたちが、とにかく

「たのしい!!」と言ってくれるのです。

 

現代の幼稚園などでよくある光景ですが、

大きな音でCDをかけて、踊ったり

子どものテンションをあげるようなことは、ありません。

 

ピアノも使いません。

ただ、歌いながら何かの動き、動作をします。

それを、子どもたちが自然と模倣して、いっしょにうたったり

想像の世界に入ってあそびます。

 

とても素朴なものですが、

体験そのものが、子どもたちの喜びとなるのだと思います。

 

うたごよみで遊んだ歌を、

おうちでも歌って遊んでいます…

と、お母さんから嬉しいご報告も いただいています♪

小さい頃から「動き」について、丁寧にレッスンする大切さ

ピアノ教室もお盆休み中です。

さて、今日は、この記事↓ に

kaoripiano.hatenablog.com

小さい子のお稽古はじめが大切という話を書きます、と予告しましたが

遅くなりました!

 

私の教室では、

なぜ、幼児さんのピアノのレッスンの導入期に、

特に「動き」について、ていねいにじっくりレッスンしているか

について、書きますね。

 

 [ピアノ演奏での身体の使いかた] 

その1、その2の続きです。

 

「その2」の記事はこちら↓

kaoripiano.hatenablog.com

 

ピアノを弾くときに指が鍵盤にさわる部分、

そこをタッチポイントとします

(この呼び方は樹原涼子さんが使っておられますが、

わかりやすいので私もそう呼んでいます)。

 

タッチポイントとは指先のどこか、

ということを私流に言うと(大人向けです)。

指圧するときに、さわる指先の部分

たとえば、こめかみが痛いとかいうときに、きゅっと押さえますね、そこです。

子ども向けに簡単にいうと

「指先と指のはらのあいだ」です。

 

その、タッチポイントで、腕の重さを支える

のが、ピアノを弾くという動きの基本です。

 

ところが、小さい子はまだ、この「支える」がすぐにはできません。

できないまま、どんどん弾かせると、どうなるでしょう。

 

そのお話の前に、「腕の動きと筋肉」について説明します。 

 

前腕(肘から先の腕)の筋肉には、

伸筋」と「屈筋」があります。

 

伸筋は、腕の外側についていて、

手の甲側から肘につながっている筋肉。

手の平を胸にあてたとき、外側になり

ピアノの鍵盤に手を置いたときは、上になる

ほうに、ついています。

 

屈筋はその反対側にあり、

腕を曲げたときに縮む筋肉です。

 

ちょっと実際にやってみていただきたいのですが、

机の上で、ピアノを弾くように手の平を下に向けて構え、

どれかの指を、上に(手の甲側に)大きく振り上げてみてください。

 

腕の外側についていて、手の甲側から肘につながっている筋肉

つまり伸筋、がぴーんと、張るのがわかるでしょう。

 

この動きが、筋肉に余分な負担がかかる動きです。

 

小さい子が「支え」がまだできないうちに、たくさん練習して弾くと

どうしても、指を振り上げる弾きかたになってしまいます。

そのとき、伸筋を緊張させて弾くので、腕はかたくなっています。

そして、その動きが癖として身についてしまうのです。

 

小さいころから音楽に触れさせて、感性を磨いてもらいたい。

けれど、

小さいときこそ、急がずていねいに

じっくり、動きについて学んでほしいのです。

 

急いで、たくさん指を使う曲を弾いたりしなくても、

大丈夫!

楽譜の読み方も、急がなくて大丈夫。

年齢と、身体と頭が成長してくれば、

ちゃんと、できるようになります。

その頃になれば、小さい頃の

「じっくり、根っこ育て」の体験が、生きてくるはずです♪

あとは、連弾で。

このところ1ヶ月ほどのレッスンで、

いつも宿題の曲を弾くと、一回で合格!

が、続いている○○ちゃん。

とてもよく練習してきていることが、わかります。

 

毎回、次の宿題の曲を、新しく習うことを学んだり、

歌ったり、一回弾いてみる、というふうに

少し予習してから宿題に出しています。

今ちょうどよい分量の宿題なのですが、毎回上手に仕上げてくるので、

少しだけ、レッスンの時間が残ります。

そこで「あとは何をしよう?」と、もう一曲予習するか、連弾か…と聞くと

いつも「連弾!」と答える、○○ちゃん。

 

ほぼ、初見での連弾です。

ざっと全体をみて、一度歌ってみて、そしてすぐ弾く!

宿題の曲よりは少し易しい楽譜ですが、

パッと合わせる、という体験は、とてもいいものです。

 

生きた音楽体験ですね。そして、なにより楽しいのです。

ほんの数分の、レッスンの最後の時間をつくって

(小さい生徒さんは、毎回が連弾ですが)

いろいろ曲が弾けるようになった段階から

どんどん、初見での連弾、取り入れていきたいと思います。

使う筋肉

兵庫県川西市のピアノ教室です。

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今日は、ちょっとピアノの話を離れて…。

先週の日曜日は、

娘も中学校の吹奏楽部から出演した、

川西市吹奏楽連盟 定期演奏会

を聴きに行ってきました。

学生たちは、練習の結果がすぐに出るので

がんばったときは、演奏もよくなりますね!

いろいろな学校の演奏を聴くのも、楽しかったです。

そして週末は兵庫県のコンクール、と、娘は中学3年の受験生ですが

まだまだ部活がんばっています。

 

「ピアノ演奏での身体の使いかた」をテーマに

いくつかの記事を書き始めていますが、

実はこれは、ピアノ演奏に限らず、いろいろな身体の動きに応用できることなのです。

 

そこで、ちょっとしたエピソードを。

娘は部活でクラリネットを吹いているのですが

ある日の家でのこと。

 

連符がうまくできない~、と娘。

なにやら、「速い音符を吹くのに、指がついていかない」ということらしい。

聞いた私は、

あんなに毎日部活で練習しているのに…そんなん、家で、クラリネット持ってなくても練習できる!(娘は学校の楽器を借りています)

と言って、娘に指導を始めました。 

(と言っても、一緒に出かけながらあれこれ言ってただけです。)

 

クラリネットの指の動きは、ピアノよりずっと簡単なはず!

「指先に意識を伝えるのは、どういうことか」

 について語ってただけですが

次の日から、できなかったパッセージができるようになったそうです。

 

また別の日。

 娘が「クラリネットで腱鞘炎になりそう。腕が痛くて…」

なんだと~~!!と私。

「それは、持ち方が間違ってる!!痛みは、身体の使いかたの間違いのサイン!」

 

早速、食品用のラップの芯(笑)をクラリネットに見立てて構え、

「こうやって持ってない!?(やってみせる)

こうやって(と言いながら、構えかたを変える)持てば、腱鞘炎になんかならない!」

 

見ていた娘、

「あ…そういうふうに(前者)持ってたかも」

と、氣づいたらしく、翌日からすっかり治ったようです。

 

これは簡単なことなんです。

解説すると

前腕(肘から先の腕)の筋肉には

伸筋」と「屈筋

があります。

 

伸筋は、腕の外側についていて、

手の甲側から肘につながっている筋肉。

手の平を胸にあてたとき、外側になり

ピアノの鍵盤に手を置いたときは、上になる

ほうに、ついています。

 

屈筋はその反対側にあり、

腕を曲げたときに縮む筋肉です。

 

娘の話の例では、

伸筋を反応させて楽器を持ってしまうと、筋肉に余分な負担がかかります。

逆に、

その部分の力を抜いて持つと、自然に負担なく楽器が持てる、

ということなんです。

 

私が習っていた合氣道の流派では、

「親指でなく、小指で持つ」と習いましたが、

今思えば、それって、使う筋肉の問題で、

身体の動きの法則そのもの、なんですね。

(やってみていただければわかると思いますが

実際にクラリネットで小指のキイを上げ下げするとき、

指を楽器本体から離すかどうか、ということでなく

構え方の問題です)

 

こういう視点から動きを見ると

いろいろなことがラクになったりします♪

次は、ピアノの話を書きますね